TGVに乗れば、パリからナントまで2時間8分! そう、はるか昔、奴隷貿易で潤った大西洋への玄関の港町へは、思ったより近いのだ。
海の幸、港町のロマン、興味深い歴史的建造物など、それぞれの想いを胸に、オヴニーのスタッフ3人がフランスでの生活の満足度ナンバーワンに君臨する都市ナント*を訪れた。町中をくまなく走るトラムウェーに乗れば、気分はもうナントっ子。町は清潔で交通も便利、文化的活動も盛んで、食べ物も美味しいものばかり。と、たった1泊2日の旅行でも、噂に聞くナントの生活の豊かさがうかがえた。意外に近いナント、週末などを利用して気軽に出かけてみよう。(里)
*日刊紙〈リベラシオン〉が2000年6月に行った統計によると、96%の市民が生活に満足しているとか。ちなみに2位のトゥールーズは93%の満足度。
ナント見物は、町中をくまなく走るトラムウェーが便利。ナントの新名所。Lieu Unique
Feydeau地区の建物によくみかける富の象徴−マスカロン。
ナント名物—ベルランゴ飴、ロワール河口でとれる川スズキ、チーズのキュレ・ナンテ。
文と写真:益子実穂/田中里絵/ダン・ベロー