先日、ラジオでクラシック音楽を聴いていたら、その演奏についてエライ評論家が “Je n’irais pas jusuqu’à dire que c’est gnangnan, mais c’est bien trop gentil ! ニャンニャンとまでは言わないが、あまりにもぬるま湯的!” とキビシイ。”gnangnan”、辞書では「(人が)絶えず愚痴を言う、(物が)甘ったるい」となっているがどこかしっくりこない。評論家先生が言いたかったのは「外面的にはきれいだが、ただそれだけ」ということ。映画なら、メグ・ライアン主演の恋愛ものなんかが典型的。おいしいシーンばかりでしまりがなく、甘々のハッピーエンドで、後になんにも残らない。”Quelque part, tu es un peu gnangnan.” などと友人に言われたら、もっと「渋~く」なるように気をつけよう。俗語の同義語は “cucul (la praline)”。(真) |