10月1日、マグレブ(チュニジア、アルジェリア、モロッコ)の女性向け月刊誌〈Yasmina〉が発刊した。表紙が売れっ子の美人歌手スアッド・マッシだったり、ライのベテラン歌手ハレッドのインタビューがあったり、女性誌に欠かせない星占いがあったりはするものの、内容のほとんどは、フランスあるいは本国で活躍する女性たちのインタビューで占められていて、硬派なタッチ。記事も広告も「いかに美しくなるか」関係で埋まっているアフリカ女性向け〈Amina〉とはえらい違いだ。 移民にフランス語を教える教師、ベルベール族風のアクセサリーを作るデザイナー、クラシック歌手、マラケッシュの美術館を設計している建築家、エイズを扱う作品を撮った映画監督、ようやくパートの仕事が見つかった美容師…彼女たちのさわやかな生き様を読むにつれ、マグレブ系の女性たちへの視線が変わっていく。マグレブ世界では得がたい自由を西欧に求めながらも、マグレブ出身というアイデンティティーをどう保つか? 「私たち(マグレブ系女性)は、よく知らない人には対立しているように見える二つの世界に、社会的にも心情的にも属することができるということを今は知っています」と編集長は語っている。(真) |
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