先日、牛の赤ワイン煮を作ったときに、隠し味のつもりでお醤油を垂らしたら、ミシェル君がちょっと顔をしかめながら”C’est pas très catholique ! あまりカトリック的でない” という。といっても、宗教とは関係なく「あまりふつうではない」「ちょっと道を外れている」といった意味。フランスはもともとカトリックの国だけに、それ以外のことは信用できない、ということなのかな。”C’est pas très orthodoxe ! ” とほとんど同義。 “Elle est très catho(彼女はこちこちのカトリック)” や “Ses enfants vont tous à l’école des cathos(彼女の子供たちはそろってカトリックの学校へ)”のごとく “catholique” の省略形が会話でよく使われるが、カトリックに対する軽蔑的なニュアンスが込められることが多い。(真) |