新学期、親と子の関係を考えてみたい。

 フランスの教育テレビというと、以前は”La Cinquieme” と呼ばれていた “France 5“(19時以降になると、フランスとドイツが共同制作している文化テレビ局 “Arte” にチャンネルを譲る)がある。
 教育テレビといっても、純粋な学校教育番組は、早朝6時45分の語学教室くらいで、ほかは、一般向けの健康番組、歴史上の人物や動物の生態、世界各国の遺跡についてのドキュメンタリーなどが中心になっている。ボクがついついチャンネルを回してしまうのは朝の8時45分に始まる “Les Maternelles”。
 妊娠に始まり、出産、乳幼児、保育所、幼稚園…と育っていく子どもたちと親との関わりをじっくりと考えることができる優れた番組だ。
 「父親立ち会いの出産」、「出産後の性生活」、「父親の産休をどう活用するか」、「耳の不自由な子どもとのコミュニケーション」、「幼稚園は2歳から? 3歳から?」、「給食への疑問」、「ベビーシッターは何歳まで」、「学校ぎらいの中学生」、「最初のコンドーム」…と毎回テーマが変わる。ルポをはさみながら、ゲストとして招かれた親がさまざまな体験を話し、専門医、心理学者、教育者などがアドバイスしていく。そのアドバイスもあまり神経質でなく「これならやれそうだ」という気にさせてくれるのがいい。司会の女性がリラックスした雰囲気を作りだし、ちょっとデリケートな問題にも優しく突っ込んでいく。子どもたちとのつきあい方に新しい視点を持つことができるかもしれない。(真)
*Les Maternelles : France 5
月~金/8h45-10h20