好番組が、またひとつテレビから消えた。

 494号の “Media” 欄で、郊外団地のリアリティーにカメラを向けてきた好番組 “Saga-cites”(France 3)を紹介したが、数カ月前に、同局の番組編成部長は「郊外と切り離すことによって外国人のイメージを向上させたい」と、表面上はかっこいい制作中止の方針を発表。これに対し、番組のプロデューサー、ベルナール・ロッシュ氏は「大統領選第1回投票の後、これまで “下部のフランス” に充分に耳を傾けることがなかった、と政治家たちが認めるのを耳にしたが、その “下部のフランス” がテレビという公共の場でも存在できるようにと、窓口になっているのが “Saga-cites” 」と抵抗していた。
 ”Loft story” や “Qui veut gagner des millions?” のように、聴視者の願望や欲求不満につけ込む番組が増え続ける中で、 “Saga-cites” は、11年間にわたって、センセーショナルな効果をねらうことなく、郊外団地の失業、世代の亀裂、文化摩擦などの問題に地道に迫り、住民の生の声を聞き、そこに、新しい文化誕生の糸口を探し続けた。
 この番組継続を望む一般市民から元都市大臣まで、数千名の署名が寄せられたにもかかわらず、6月22日が “Saga-cites” の最終回となってしまった。(真)

“Apres le premier tour de la presidentielle,on a entendu les politiques reconnaitre qu’ils n’avaient pas ete assez a l’ecoute de “la France d’en bas”, celle a qui Saga-cite offre une fenetre pour exister aussi dans cet espace public qu’est la tele…”