Kokonor–チベットに思いを馳せる。

 多くのチベットレストランが軒を並べるカルチエラタンで、毎夜ひときわ賑わっているのがここ “Kokonor”。穏やかに微笑むダライ・ラマ14世の写真や、オリエンタルムードいっぱいのインテリアに囲まれて、中国、インド、モンゴル料理をミックスしたような、品のあるチベット料理が楽しめる。
 夜は13€と16€のメニューがあるが、典型的チベット料理が選べる16€をチョイス。まずアントレにはスープをとりたい。ほうれん草と牛肉のスープ(Tsam Thang)はとろみがついてコクのある味わい。パスタ入り肉野菜スープ(Then Thouk)は具だくさんのあっさり味だ。
 メインには、肉や野菜を包んで揚げた香ばしいガレットや、二段せいろで運ばれてくるチベット風蒸し餃子・モモがおすすめ。どちらも中国の点心を思わせる料理だが、ふわりと香るスパイスが繊細な味わい。玉葱やセロリなどの野菜を細かく刻んで作るという特製ピリ辛ソースも相性抜群だ。
 オーナーのニーマさんによると、チベットでの主食はパンや肉、そしてこの蒸し餃子だとか。メニューの後半に解説されているチベットの歴史や地図を見ながら、遥かなる未知の国に思いを馳せる。
 しめくくりは、お米の温かいデザートを。蒸したお米にサフランがほのかに香り、果物の酸味がきいている。
 ドリンクにはワインもあるが、甘くまろやかなスパイスティーも食後にぴったり。チベット世界に深く傾倒している方には、バター入り(!)のチベットティーも。(ゆ)

* 206 rue Saint-Jacques 5e
01.4329.9614  日・月昼休
12h-15h、19h-23h