第1回投票のショッキングな番狂わせ(” propos” 参照)で忘れられがちだが、今回の大統領選挙に新風を吹き込んでくれたのは、急進左翼党のクリスチアンヌ・トビラ候補(50)だった。 ギュイヤヌ(ギアナ)海外県で生まれ、パリ大学で経済学や民俗学を学んだ後、27歳の時に故郷に戻り、カリブ圏経済協力局に勤務。漁民の利益を守る時などに弁舌の才を発揮し、1993年に国民議会議員に、翌年には欧州議会議員に選ばれる。「本が詰まった大カバンを持ってストラスブールに着いて失笑をかったものです」 トビラさんは「言いたくないようなことを言わされたりはしません。私は政治には不向きなのです」と発言していたが、さまざまな違いで差別されることのない社会をさわやかに説いて、当初の予想を4倍上回る2.32%を獲得した。とはいえルペン候補の勝利、ジョスパン候補の敗北には「打ちのめされ、途方に暮れています」と心境を語った。(真) |
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