★★★★ Quartet Buccal 女性4人組、カルテット・ビュカルの公演 “Entre chienne et louve” が評判。彼女たちの、四つの口を楽器のように使いこなすアカペラの質の高さとオリジナリティーに脱帽してしまった。 ブラッサンス没後20周年を記念し、彼が無名の詩人A・ポレの詩に曲をつけた「通行人」を歌う彼女たちの見事なボーカルが聞き物だ。「この詩を捧げたい。人が愛したすべての女に…あの束の間の美しい女たちに」。お伽話にでてくるような眩いラ・ヌーヴェル・エヴの会場も、日本から来たお客たちに大好評だ。 31日迄 火~土/20h30 140F *La Nouvelle Eve:25 rue Fontaine 9e 01.4770.5122 ★★★★ Henri Salvador 今年、シャンソン界を締めくくる取りに相応しい歌手は、昨年、アルバム「眺めのよい部屋」を大ヒットさせた84歳の歌手アンリ・サルヴァドールしかいない。トロピカルな色彩に溢れた舞台で、目が醒めるような白いコスチュームを着て、クレオール独特の甘い声で歌う彼のボサノバは寒さを忘れさせてくれる。 12/26、28、30日、1/2、4日 : 19h30 60F~475F *Theatre du Chatelet: 1 place du Chatelet 1er 01.4028.2840 ★★Nicole Croisille クロード・ルルーシュの映画「男と女」をP・バルーとデュエット、また「O嬢の物語」などの主題歌をヒットさせたニコル・クロワジルが久々のステージ。 12/11日~1/26日 火~土/20h30 135F~175F(Fnac、Virginで前売り中) 36 bd Clichy 18e 01.4606.1017 |
Quartet Buccal
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●Etienne Brunet – Fred Van Hove/Improvisations(Saravah) 教会のオルガンとサックスのデュオか、などと敬遠する人はバチが当たる。サンジェルマン・デ・プレとモントルイユの教会のオルガンを、腹に響く最低音から疾走する最高音までを駆使し、みごとなポリフォニーでひきまくるのはフレッド・ファン・ホーフ。圧倒的なテクニックの中に研ぎ澄まされた即興精神がきらりと光る。そんなヴァレーズを思わせるシンフォニックなサウンドの谷間から立ち昇ってくる、エチエンヌ・ブリュネのサックスには、あくまでもセクシュアルな浸食力があり、またまたうなってしまう。こんな傑作アルバムを出したSaravahの勇気にも大拍手。(真) |
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●ダヴェリオ姉弟 アコーデオンでストーリー性のある独特の音世界を表現しているフレデリック・ダヴェリオと、ヴァイオリニストのヴェロニック・ダヴェリオが共演。曲目はバッハ、テレマン、サラサーテ、サティ、それにフレデリックの自作ほか。 9日/17h 入場無料 *Eglise St-Louis de la Salpetriere : 47 bd de l’H冪ital 13e ●オッフェンバック『美しきエレーヌ』 音楽監督マルク・ミンコフスキ、演出ローラン・ペリーのコンビによる『美しきエレーヌ La Belle H四熟e』は、批評家からも絶賛され、昨年のVictoires de la musique最優秀歌劇賞に輝いた。この楽しい歌劇がクリスマスから新年にかけてリバイバル。主役のカップルを歌うのは、カタリーナ・カメウス/ヤン・ブロンあるいはアレクシア・クザン/トレイシー・ウェルボン。 12/19、21、27、29、31日、1/3、5日:19h30 12/23、25日:16h 75F~690F ●サナイとシタールのデュオ チベットの寺院などで演奏されているサナイ(チャルメラ)の名人、アリ・アメッド・フッサンとシタールのモニラル・ナグが共演。信じられないような早さでの受け答えは神業に近い! 17日/20h30 15ロ(98F39) 4e 01.4274.2277 ●Marteau Rouge ヨーロッパの即興音楽はノイズを使ったミニマルで抽象的なサウンドが主流だが、そんな行き方に逆らうかのように、ギターのジャン=フランソワ・ポヴォロス、シンセのジャン=マルク・フサ、ドラムスの佐藤真からなる “マルトー・ルージュ(赤いハンマー)” は、緊迫したインタープレイで、どこまでもエモーショナルな世界を表現。初日にはダンサーの亀谷優子も参加する。 10日/21h 、11日と12日/20h30 60F M。Charonne 予約は01.4009.7040へ |
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