パリでお茶を楽しむ。

“フランスの飲み物” といってすぐに思い浮かぶのはワインとコーヒーだろうか。だがここ数年、健康志向と禅ブームの影響で、フランスではお茶の存在がにわかにクローズアップ。その証拠に今年2年目を迎えたTEA EXPO 2001は、お茶の買い付けのプロや愛好家を集め大盛況だった。Palais des Congrèsの会場には、10月26日から29日まで、日本、中国、イギリス、モロッコ、インドなど世界のお茶と、急須、砂糖、浄水器などの周辺商品を販売するスタンドが、所狭しと勢揃い。また中国伝統音楽のコンサートや茶道の実演、医学分野の最新報告や生産と販売の問題に関する講演など、お茶に多方面からアプローチする企画も充実していた。

韓国のゆず茶、冷たい抹茶、中国式の作法で飲むウーロン茶…お茶ファンはひたすら試飲を求めスタンドに向かい熱心に手を伸ばす。一方、販売業者や生産者はお茶の質を知ってもらうため、研究者はお茶への理解を深めてもらうため、右へ左へと説法に走り回る、まるでお茶の伝道師だ。

これからは美味しいお茶との出会いを用意してくれる彼らの顔を思い浮かべながら、お茶を飲むことになりそうだ。(瑞)

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インド人女性の姿も…。会場をひと回りすれば、お茶で世界旅行気分が味わえます。

さまざまなティーポット。  構成・写真・文 : 林 瑞絵

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