クラシック音楽のメタモルフォーゼ。

 パリを中心に活動している日本人女性5人によるアンサンブル・ボーカル、それがakane(あかね)。音楽事情にあまり詳しくない人は、アンサンブル・ボーカルと聞いてもピンとこないかもしれない。これはいわゆる合唱とは異なり、5人がそれぞれの声の持ち味を生かして一つの音楽を作っているのだそう。

 メンバーは、写真左から神谷美恵子さん、戸田昭子さん、小圃(おばた)千可さん、吉永純子さん、金井洋子さん。フランスで声楽を学び、さらに意欲的に活動するという共通の目的があるからか、そこには素晴らしいハーモニーがある。
 akane自体が生まれたのは2年前。作曲家のJean-Thierry BOISSEAU氏が吉永さんらが即興で「ほたるこい」を歌ったのを聞いたのがきっかけで、グループの設立を提案。そして、ピアニストで作曲家でもある前田炎(もゆる)さんの協力でグループが誕生した。また、前田さんは、音楽監督としてグループの活動を支えるだけでなく、akaneが歌うすべての曲の編曲を手がけている。

 レパートリーは、「通りゃんせ」や「荒城の月」など日本の童謡や民謡、古謡から、フランスの地方民謡や聖歌までと幅広い。昔からある楽曲が、彼女たちの歌声によって生まれ変わる。日本の歌ってこんなに美しいメロディーだったのかと再認識させられるのも楽しいものだ。

 フランス人は、意外に新しいモノ好きで、いいものは無条件に認めてくれるので活動しやすいそう。「こちらの聴衆には素直によい演奏、作品を受け入れてくれる姿勢がある」と金井さん。フランスだけにとどまらず、アメリカをはじめワールドワイドな活動が次なる目標だ。世界中の人々の、日本音楽に対する固定観念を破って、どんどん新しい音楽を発表していってもらいたいものだ。(里)

*次回のコンサートは、1月24日/12h45
サント・トリニテ教会(Place d’Estienne d’Orves 9e )入場無料
e-mail: AKANEparis@aol.com
www.geocities.co.jp/MusicHall/6938/


 

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