●エイズ感染者が増えている 1998年までは減少し続けていたエイズ感染者数が、1999年からは逆に増え始めていると、エイズ予防検診センター(CDAG)が警告。パリ市を例にとると、1998年は1000人の検診でエイズ感染が発見されたのは7.4人だったが、1999年には8.5人、2000年には9.3人に。20歳~29歳の女性を例にとると、3.9人から6.1人と40%増。 ●スーパーウーマン、ジャニー! 10月10日、リスボンで開催されていた世界自転車ロードレース選手権の個人タイムトライアルで、ジャニー・ロンゴ選手(42)は19.2kmを29分8秒55で走り、この種目では4度目、ほかの種目も含めると13度目の世界チャンピオンに。同日ボリビアのラパス市のトラックで、アルノー・トゥルノン選手(23)は、1kmを58秒875で走り、世界で初めて1分台を切る新記録樹立。 ●ボルドー市の化学工場一時操業停止 10月12日、セベソ2(危険度の高い工場)に指定されているボルドー市の化学工場Sofertiに対し、ジロンド県フレモン官選知事は、義務づけられている安全度保証報告書の提出を怠っているとし、一時操業停止の処分を下した。 ●リピエッツ氏遠ざけられる コルシカ問題失言などで緑の党大統領候補アラン・リピエッツ氏への批判が強まり、同党執行委員会は、リピエッツ氏が引き続き候補であるべきかどうかを党員9000人に問い直していたが、その結果が10月14日に発表された。64.4%がノン。リピエッツ氏は立候補を断念。ライバルだったマメール氏は「立候補しない」と述べていたが、ヴォワネ党首らの説得で「緑の党の団結をはかり革新を勝利に導きたい」と大統領候補を引き受ける。 ●フランスの炭疽菌騒ぎ フランスではまだ炭疽菌症例は一件もないが、炭疽菌パニックに便乗して、封筒に粉砂糖や小麦粉などの白い粉を同封して郵送するイタズラやイヤガラセが急増。10月16日、17日の2日間だけでも400通が発見され、病院、消防署、病院などが大混乱。ルブランシュ法相は差出人を厳しく罰するように指令。19日までに2人に禁固1カ月の実刑が下った。 ●トゥールーズのAZF社またまた汚点 9月21日に大爆発を起こし30人の死者を出したトゥールーズ市AZF社化学肥料工場が、10月19日、届け出なしに4トンの水酸化アンモニウムをジロンド川に廃棄、5000尾の魚が浮き上がった。工場側は「アンモニア臭がするという付近の住民の苦情を解決するためだった」と弁明。 ●セブ社、ムリネックス社を買い取る フランスの家電メーカーとして親しまれてきたムリネックス社は、多額の負債をかかえて9月7日に倒産。10月22日、ナンテール商事裁判所は、ライバルの家電メーカー、セブ社がムリネックス社を買い取ること(3億2000万フラン)が適切と裁断。セブ社は、負債の原因となった電子レンジや掃除機製造部門を打ち切ることなどで再生を計るとし、フランスの全従業員5600人中約3000人を解雇する予定、と発表。 ●警察官8000人が抗議デモ 10月6日、エソンヌ県アティス・モンス市でカフェの経営者など4人が射殺された事件の容疑者3人が逮捕された。そのうちの一人、ジャン=クロード・ボナル容疑者(48)は、10月16日、ヴァル・ド・マルヌ県プレシス・トレヴィーズ市で空き巣の警報で駆けつけた警察官2人が射殺された事件にも関わっていたことが、DNA鑑定で判明。ボナル容疑者は、元「パリ南郊外ギャング団」の一員で、銀行強盗容疑ですでに逮捕されていたが、昨年12月から保釈中だった。10月23日、イル・ド・フランス地方の警察官8000人が司法の手ぬるさに抗議してデモ。
■グレ-シュル-ロワン村に黒田清輝通り |