●SEITA勝訴、たばこ値上げ 9月10日、オルレアン控訴院は、2年前に肺ガンと舌ガンで亡くなったリシャール・グルランさんの死に関し、SEITA(たばこ専売公社)は「国の財政のために利益を上げることが目的の企業であり、国民にたばこの害を知らせる必要はなかった。健康についての表記をしたら売り上げが落ちてしまう」とし、グルランさんの妻の訴えを却下した。 9月20日、ギグー雇用・連帯相は来年の1月1日より、たばこを9%値上げすると発表。この措置で、2002年度は20億フランの増収になる。 ●米国同時多発テロ、フランスの反応 ●トゥールーズ郊外で化学工場大爆発
9月21日午前10時20分、トゥールーズ市南郊外にあるAZF社(タンカーのエリカ号沿岸汚染で悪名をはせたトータル・フィナ社系列)の化学工場で強い爆発があり、29人が死亡し、2442人が負傷、そのうち34人は重傷。周囲一帯、震度3.4に匹敵する地揺れがあり、爆風で数キロ先の屋根が吹き飛ばされたり、窓ガラスが破損するほどだった。住宅約1万戸が被害を受け、そのうち1000戸は取り壊しの必要があるという。付近の小中高校も20棟が破損、2万人の生徒が授業を受けられない状態になった。倉庫に粒状のまま蓄えられていた、化学肥料の原料、硝酸アンモニウム200トンがなぜ爆発したのか、原因はまだ不明。工場側は責任はないとするが、倉庫の保存状態が悪かったのではないかという疑いが強くなってきている。25日は、トゥールーズ市で国や企業の安全無視に抗議して市民多数がデモ。「トータル社、殺人犯」というプラカードが目立った。 ●バスケットはフランス女子チーム強し ■ 反テロ警備隊ヴィジピラット出動 |