Quelle Famille !


 同じ通りに住む母親が、40年以上の結婚生活に終止符を打ちたい、とミシェルのアパートへ飛び込んでくる。そのすぐ後には、田舎に住むミシェルの祖父が、60年以上連れ添った妻と離婚するため弁護士に会いに上京した、とやってくる。さらに、ミシェルの娘が「結婚なんてもう嫌! 別れてやる!」と、新婚旅行先から一人で戻ってくる…。ミシェルとその夫は一人ひとりの気を静めようとするのだが…。
 ブルジョワ家庭の騒動を描いた典型的なこのブルヴァール劇は、テンポよく話が展開し、役者たちの演技のタイミングも絶妙でなかなかよくできている。特に一家の曽祖父役を演じるベテラン役者クリスチャン・マランの存在は貴重で、彼が登場するだけで舞台がぐっとひきしまる。
 残念なのは、最後に工夫がなく、お涙頂戴風のハッピーエンドが用意されていること。もっと意地悪でピリッと辛味のきいた結末を期待していたので、がっかりした。フランシス・ジョフォが自作劇を演出。(海)

* Thatre Saint-Georges :

51 rue Saint-Georges 9e 01.4878.6347.

火−土/20h45 日/15h 70F~250F

●L’Ane et le Ruisseau
 若く美しくおまけに未亡人の伯爵夫人は、男爵に熱を上げぜひ再婚の相手に…と切望しているが、男爵の態度がどうも煮え切らない。伯爵夫人の従妹は、男爵の親友で、ある侯爵から結婚を申し込まれているが、若さゆえか恥じらいからか侯爵を前に素直になれずにいる。
 ある日伯爵夫人は、心の内を侯爵に打ち明け、何とか男爵と自分の恋が成就するようにと頼み込む。伯爵夫人に心を惹かれている侯爵だが、伯爵夫人の願いを叶えるため一肌脱ぐことを約束する。
 ことわざを題名または主題にした喜劇”Proverbe” は、アルフレッド・ド・ミュセ(1810‐57)の得意としたジャンルだった。『ロバと小川』ということわざを題名にするこの4人の男女の恋愛ゲームは、優雅で美しい台詞と、舞台を一杯に使った動きの多い役者の演技で展開していく。侯爵役を軽妙に演じるドニ・ポダリデスと伯爵夫人の揺れ動く女心を繊細に演じるフロランス・ヴィアラが特に素晴らしいが、ジェローム・カプランの舞台美術も衣装もセンスがいいし、音響も控えめだがしっかり効果を出し、とても楽しい舞台になっている。演出はニコラ・ロルモー。(海)
*Studio Theatre : Carrousel du Louvre 水−日/18h30 6/24日まで 

切符は当日売りのみ(17h30から劇場で発売)



 

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