AlterNation
スクワット・アーティストたち
彼らのほとんどは、スクワットからスクワットへと転々としている。退去させられるたびに、一つ屋根の下で過ごした仲間はばらばらになり、別の場所で新しい集合体になる。カテゴリー制限がないので、ビジュアル・アート、音楽、演劇、ダンスなどいろいろな分野のアーティストが同じ場所に集まり、そこはお互いが刺激を受け合える、クリエイティブな交換の場にもなっている。
スクワット・アーティスト、いつから?
1980年代から増えてきた空き家を仕事場にするアーティスト。歴史的には20世紀初め、ピカソたちがアトリエにした「バトー・ラヴォワール」がパリで最初。現在はパリ市の所有でアトリエ兼住居として貸し出されている。マルセイユやトゥールーズにもある。また壁崩壊後のベルリンでスクワット・アーティストの活動が盛んだ。でも最近は資本が入り、流行のカフェやギャラリーになってしまった所もある。
劇団 Hue! Burik! のメンバー。AlterNation にて。
Collectif 21 Label-Grange
文・写真/趙淑仙 協力/益子実穂