日本からやって来た秋草聖美さんの腕をとり、ごきげんのルッソー村長。
バレンタイン村に行ってみよう!
バレンタイン村でのバレンタイン祭は、2月14日に先立つ週末に催されます (今年は10日と11日)。バレンタイン祭が近づくと村人たちは一生懸命、色紙で造花をつくり、家の壁や塀をそれらで飾り、2月の酷寒にふるえる野道の木々も色とりどりの花で飾るのです。「不思議の国のアリス」が出て来てもおかしくない “アムールの村” となるのです。
日曜日の朝(11h)、教会でミサが行われた後、礼拝行進の出発。聖バレンタインの彫像を乗せたトラクターを先頭に、村の有志たちによる吹奏楽団が続き、参加者たちは”アムールの公園”まで行進して行きます。昨年の行進では、ルッソー村長がミス・ベリー嬢の腕をとるはずだったのに秋草さんと並んで歩き、日本人たちには嬉しいハプニング。
原っぱに立てた大仮設テントの中には約1000人が参加できる昼食会*(120F、ワイン別) のフルコースセットが用意されているのです。中央正面には余興用の舞台がしつらえてあります。昨年は、日本からはるばるやって来た秋草聖美さんの日本舞踊で会食が始まり、バレンタイン・デーにダンス・ジャポネーズが観られるとは!と恋人同士ウットリ、感激のあまり、鼻がぶつかるのに両ほっぺに チュッ、チュッ、チュッ、チュッ。シングルでやって来た者や、まだミスのミス・ベリーはちょっとわびしくなるひとときでした。
でもそんなのは、テントのもう半分を埋めた売店の多彩なバレンタイン・グッズでふっとんでしまうでしょう。ペイネの絵をプリントしたTシャツからバレンタイン・ワイン、オブジェまでこの日にちなんだ商品ばかり。恋の守護神、聖バレンタインは愛だけでなく商魂をもかきたてるのです。
両親とそろってミス・ベリー。この日は秋草さんの方が注目を浴び、ちょっと不満そうでした。 金婚 ? それともダイヤモンド婚 ?
バレンタイン姉妹市町村に。
バレンタイン祭には、バレンタイン村と同じ名を持つカナダやオーストリアの姉妹市町村からも恋人たちが集まってきます。
日本にはまだ”バレンタイン村”はないようですが、バレンタイン村と同じ情緒を分かつ町があります。岡山県英田郡作東町には、アムールの公園に通じる”愛と平和の公園”があり、バレンタイン村の姉妹町でもあるのです。作東町にはバレンタイン・ホテルもあります。毎年、作東町の町長様御一行がバレンタイン祭を祝いに来ています。
2月に結婚される方、ハネムーンをかねてバレンタイン村で愛を再度誓い合うのはいかがでしょう。