(南)が推薦する2月のシャンソン。

★★★★ Angelique Ionatos
 ギリシャの現代詩を主に自ら作曲して歌うアンジェリク・イオナトスは、カラスの神秘性とメルクーリやパパスの野性味を備え、ギリシャ悲劇を演じる女優のよう。激しい情熱を秘めた天性の美声は黒曜石の鋭利な輝きを放ち、ステージでの気高さがファンの心を魅了する。
17日まで (火~土/20h30)
120F/140F (Fnacなどで)
*Cafe de la Danse : 5 Passage Louis Philippe 11e 01.4700.5759
★★★ Hanna Schygulla
 昨年、シテ・ド・ラ・ミュージックの公演で評判になったドイツの女優ハンナ・シグラ自身が演出し歌うブレヒト、アイスラー、デッソー集が再演される。昨秋のゴンクール賞作品の主人公で、同じドイツのアングラ女優イングリッド・カーフェンの狂気に満ちた退廃的なステージに比べてシグラは優雅で対照的です。
18日まで (火~土/20h30) 。110F/150F  
*Theatre National de Chaillot :
1 Place du Trocadero 01 5365.3000
★★ Isabelle Aubret
 伝統派のシャンソン・ファンにはイザベル・オーブレのステージがお勧め。ジャック・ドミー監督、64年のミュージカル映画「シェルブールの雨傘」の主役の座をカトリーヌ・ドヌーヴに奪われてしまった不運な歌手だが、フェラ=アラゴンの作品やブレルを歌わせたら最高。今回の公演では、A・シルヴェストルやA・スーションなどの歌にも挑みます。
24日まで (火~土/20h30)
130F/170F (Fnacなどで)
*Bobino: 20 rue de la Gaite 14e
01.4327.7575

Ionatos


●太田恵資、立花泰彦、沖至・・・
 小さいスペースながらも大胆なジャズのプログラムを組んでいるエスパス・ジャポンに、日本からヴァイオリニストの太田恵資とベーシストの立花泰彦がやってくる。どちらも板橋文夫、梅津和時、鬼怒無月などと刺激的なセッションを展開している、現在の日本のジャズを代表するミュージシャン。またインド、アラブ、東欧などの民俗音楽にも深い関心を持っていて世界への広がりを感じさせてくれる。共演するのは、ヨーロッパのジャズシーンで活躍するトランペッターの沖至、独特な弓弾きなどでギターからあっと驚くようなサウンドを引き出すジャン=フランソワ・ポヴォロス他。さまざまなリズムやメロディーが交錯する即興の一夜になりそう。

10日/20h30、11日/17h 50F/40F (会員)
*Espace Japon : 9 rue de la Fontaine au Roi 11e 01.4700.7747

● “La Femme silencieuse”
『ばらの騎士』、『サロメ』、『アラベラ』など楽劇、歌劇に傑作を残しているリヒャルト・シュトラウス。彼がツヴァイクの台本で晩年に作曲した喜歌劇『無口な女』は、上演される機会も、CDもほとんどないが、「『フィガロの結婚』や『セヴィリャの理髪師』に勝るものになりそうだ」と作曲者自身が語っている自信作。この貴重な公演を聴き逃すわけにはいきません。クリストフ・フォン・ドホナーニが指揮のフィルハーモニア管弦楽団の演奏で、”無口な女” には、最近モーツァルトの『魔笛』で夜の女王を演じて話題を呼んだナタリー・ドサイ。
24日、27日、3月2日、5日、8日/19h30
3月11 日/16h 70F~670F
*Theatre du Chatelet : 2 rue Edouard Colonne 1er 01.4028.2840
●日曜の朝の室内楽
 4日は、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズのメンバーの演奏で、モーツァルトの弦楽五重奏曲第5番とブラームスの弦楽六重奏曲第1番。18日は、ピアニストのライフォーベ・アンスネス。最近出た彼のハイドンのソナタ集は、きっちりとした造型性の中にも歌がある傑作だったが、今回のパリ公演は、バッハのパルティータ第5番、シューマンの『ウィーンの謝肉祭の道化』ほか。
いずれも11h開演 120F (当日売りのみで10hから発売)
*Theatre du Chatelet : 2 rue Edouard Colonne 1er 01.4028.2840
●JJ72
 昨年末の “Les Inrockuptibles Festival” に登場した話題のロック・グループの中でも、心にいちばん訴えかけてきたのはJJ72、という人が多かった。とにかくリーダー格のマーク・グリーニーのボーカルが素晴らしく、目を閉じて聴いていると、ジェフ・バックリィがよみがえったかのようだ。あとはベース (ヒラリー・ウッズという美人) とドラムスだけで、アイルランドのバンドならではのストレートなロックを演奏していて気持ちがいい。
23日/20h 132F (Fnacなどで前売り中)
*Trabendo : 211 av.Jean-Jaures 19e M。 Porte de Pantin
●フォデル
 ライ音楽のプリンス、フォデルのオランピア公演も聴き逃せない。踊りたい人は一番安い立ち見席の券を買いましょう。
3月1日/20h30 181F~225F (Fnacなどで)
*Olympia : 28 bd des Capucines 9e 01.4742.2549

 

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