OVNI 472 : 2001/2/1

●司教も外国人の投票権に賛成
フランスのカトリック最高機関ともいえる司教団は、「人種差別や外国人嫌いにみられる他者への恐怖は民主主義に対する脅威であり、 地方選挙でEU以外の国籍を有する外国人にも投票権を与える条件を検討すべきである」とコミュニケ。

●2000年は交通事故死が減少
政府発表によると、2000年度は交通事故による死者は前年 (8029名) に比べて5%減り7600名、60年代の数字に近づいた。

●低所得者の税額控除
昨年末に憲法評議会が、低所得者を対象としたCSG* (一般社会保障税) 税率引き下げ法案を無効としたために、政府はその代替案を考慮中だったが、1月11日、共産党や緑の党が要求していたSMIC (法定最低賃金) の値上げ案をしりぞけ、ジョスパン首相は “Prime pour l’emploi (雇用手当)” という名の税額控除案を発表した。この法案の対象になる低所得者層は900万人で、そのうちの70%に当たる非課税世帯には、所得、家族状況に応じた額を政府が返金するというもの。

* CSG (Contribution sociale generalisee一般社会保障税) は、1990年、社会党ロカール内閣時代に、国の赤字財政を立て直すために定められた税で、翌年2
月から実施された。 家族手当やRMI (社会復帰のための最低手当) などをのぞくすべての所得に課税される。当初は社会保障に寄与するための一時的な税という名目だったが、次第に税率も上がり、年3000億フランを超す国の大切な財源となっている。税率が一律なために低所得者にはつらい税。

●ヨンヌ県の女性7人行方不明事件
ブルゴーニュ地方のヨンヌ県で1977年から1979年にかけて、軽い精神障害のある若い女性7人が行方不明となった事件で、彼女たちを施設に送り迎えしていたバスの運転手が昨年の12月12日に逮捕された。2日後にルイ容疑者 (66) は7人の殺害を自供し、それにもとづいた遺体捜索で白骨死体2体が見つかり、鑑定が行われている。1月12日、この事件を単に「家出」として処理し、警察への届け出を怠っていたG・ドキュイペール・ヨンヌ県Apajh (成年・青少年精神障害者協会) 会長が解任された。1月16日、ルイ容疑者は全面的に自供をひるがえした。

●スーパー大回転の女王、レジーヌさん
1月20日、レジーヌ・カヴァニューさん(30) は、イタリアのコルチナ・ダンペッツオで開催されたワールドカップ・スキー・シリーズのスーパー大回転で金メダルに輝いた。 この種目で今シーズン3回目の勝利。フランス女子アルペンスキー界では久々の快挙だ。

●セガン氏の頑固な態度にRPR は苦戦
3月のパリ市議・市長選挙には出馬しないと宣言したジャック・トゥーボン現13区区長は、最終的に13区の候補者リスト2番目として復帰。にもかかわらず、1月20日Ifopによって実施された世論調査によると、12区、14区に続き13区も革新派が勝利するという数字が出ている。苦戦が予想される18区の候補者リスト4番目で出馬するRPR (共和国連合) の公認市長候補セガン氏に対して、同党内でリストの筆頭に立つべきという声が強まっているが、1月20日、セガン氏は「私が負けたがっているというばかげた噂にけりをつけてほしい」と語り、選挙戦略に変更がないことを強調した。

●パポンは釈放すべき?
ナチスのユダヤ人虐殺に協力したとして「人道に反する罪」で1998年に禁固10 年の刑に処せられたモーリス・パポンは服役中。原告側の一人だったバダンテール元法相が、90 歳になったパポンは人道的に見て釈放すべき、と発言して以来、その賛否をめぐって論争が続いている。
1月23日、ヨーロッパ人権裁判所は、パポンの弁護団の訴えを認め、フランス政府に勾留状態に関する情報を至急提出するように要請した。