2002年大統領選挙の前哨戦が始まっているが、緑の党内ではリーダーのドミニック・ヴォワネ環境相と、国民議会議員でベーグル市長ノエル・マメール氏 (52) の対立が著しくなってきた。革新連合政権の大臣職が邪魔をして思ったことのいえないヴォワネ氏とは対照的に、「絶対に黙ってはいけない。政治的に間違わないようにと気を使ったり、党の規律に縛られて押しつぶされる」と語るマメール氏は、議会での歯に衣を着せない発言が注目されている。昨年も、パリ市の選挙名簿偽造事件に関してシラク大統領を名指しで批判して脚光を浴びた。「マスコミを意識したスタンドプレイ」という陰口もあるが、ラジオ・テレビの司会者上がりだけに、その言説には説得力がある。 早くからエコロジーの大切さに気づき、20代には原発反対運動に参加。テレビでは人権問題をテーマにした番組を担当。車を運転しなくなってから20年、議会にも自転車でやってくる。(真) |
ヴォワネ環境相 (左) と マメール議員 (右) “Il ne faut jamais se taire, jamais. |