1987年に、リヨンの元ナチス親衛隊長だったクラウス・バルビーの裁判が行われ、無期懲役判決が下されました。この裁判の全貌が185時間にわたって撮影され、そのうちの70時間分が12月3日まで毎日、ケーブルテレビ局の “Histoire (歴史)” で放映されています。この公判によって、それまで知らなかった多くのことを学べると思います。 1940年の敗北を認めてドイツと休戦した後、ヴィシー政権はナチス協力政策をとり、多くのフランス人を破滅させました。歴史を記憶する仕事はこれからも必要です。 1995年シラク大統領は、終戦以来大統領としては初めて、ヴィシー政権がフランス国家であったことを認めました。ジョスパン首相も同じ行動をとりましたが、まだまだ広大な仕事が残っています。その仕事に比べれば、クラウス・バルビー裁判と1998年のモーリス・パポン裁判は、ほんの一部でしかなかったのです。 12月3日まで/18h15 (2時間番組) |