パリのコルベール高校最終学年に在学中だったファトゥマタ・コンタさん(20) は、復活祭休暇に母国のセネガルへ。彼女が白人を恋人に持っていることにショックを受けた、熱心な回教徒の父親に呼び戻されたからだ。バカロレア受験の時期になっても帰ってこない彼女を心配した同級生や教師が、教育省やマスコミに働きかける。彼女は恋人から送られた航空券を持ってフランスに戻る決心をする。「私が父のもとを去ろうとしたとき、父は追ってこないだろうとわかっていました。そのとき、父は、”あきらめよう。もう私の娘ではない” と思ったのです」 7月17 日、パリに戻る。翌日、ラング教育相は盛大な記者会見を用意したが、コンタさんは言葉少なに「監禁されていたわけではありません。こんな風にことが運んだことが残念です」と語った。教育相の計らいで9月にバカロレアを受験し、みごと合格したコンタさん。将来はフランス語の先生を目指すという。(真) |
“Je savais qu’ partir du moment où j’osais partir |