●ペタンク犯罪 「オヴニー」でペタンク特集をやったばかりだが、この夏はペタンクが被害者を出した。8月13日、ブッシュ・デュ・ローヌ県のビヴェール町では、プレーヤーが怒って観客席に投げた球が10歳の少年に命中、少年は3日間意識不明に陥るという重傷。8月26日、イゼール県のヴィフ町では、試合のもつれから喧嘩になり、40歳の男性が顔に球を投げつけられた後、猟銃で射殺された。平和にプレイしたい。 ●コンコルド機はふたたび空を飛べるか 7月25日、超音速機コンコルドが墜落炎上し死者113名を出して以来、エール・フランス社は、原因が判明するまでとしてコンコルド機の飛行を中止していたが、8月15日ブリティッシュ・エアウェイズ社も飛行中止を発表。その翌日、BEA (Bureau enquetes accidents 事故調査事務局) は、車輪のパンクだけでこれだけの事故が起きたことに関し不明確な点が多いとして、コンコルド機の飛行認可を取り消した。超音速機改良には多額の費用がかかるため、この決定はコンコルド機の死を意味するとする航空専門家が多い。 ●シュヴェヌマン内相の後任 8月29日、コルシカ政策でジョスパン首相と対立して辞任したシュヴェヌマン内相の後任に、パリ18区の区長で首相の信頼が厚いダニエル・ヴァイヤン氏 (51) 。 ●コルシカ島で山火事 8月22日、コルシカ島中央部の古都コルトから遠くない、風光明媚な観光地レストニカ峡谷で出火。2日後にはそこから20km離れたヴィヴァリオの森林からも出火。4カ月以上降雨がなかったことや折からの猛暑や強風のため、急速に火の手が広がった。500人以上の消防士が消火にあたったが、険しい山岳地帯のため消火作業は困難をきわめ、火がおさまった30 日までに6000ヘクタールが灰になった。コルシカ島だけに見られる樹齢600年、高さ40 メートルに達するというラリチオ松にも被害が出た。放火の疑いが強く捜査が進められているが、今のところ手がかりなし。 ●ファビウス蔵相のプレゼント 8月31日、ファビウス蔵相は、来年度の570億フランにのぼる減税の大筋を発表したが、その中で国民への大きなプレゼントは、vignette auto (自動車の納税証紙) を廃止したこと。 |
●パリの地下鉄が脱線 100 歳を迎えたばかりのパリの地下鉄だが、8月30日、9区のラ・トリニテ駅を出た電車が、ノートル・ダム・ド・ロレット駅近くの急なカーブで脱線し横倒しのまま100メートル以上滑走し、駅に止まっていた反対方向の電車の数メートル前でストップ、運転士をふくむ24名が負傷するという事故を起こした。滑った距離の長さからみて、運転士が時速30kmの制限速度を守っていなかった可能性が高い。 ●ホロ島の人質の一部解放される フィリピンのイスラム過激派組織アブサヤフが、ホロ島で外国人観光客らを4カ月以上監禁している事件で、リビヤ政府などが介入して交渉が続けられていたが、8月27日から28日にかけて、ソニア・ウェンドリンさん、マリー・モアルベスさん、マリーズ・ビュルゴさんらフランス人女性3人をふくむ人質6 人が新たに解放された。解放されたフランス人女性3人はリビアのトリポリを経由して29日夜シャルル・ドゴール空港に到着した。9月9日になってウェンドリンさんの婚約者ステファン・ロワジさんも、他の外国人3人とともに解放された。これで人質にされているフランス人は、ジャン=ジャック・ルガレックさんとローラン・マデュラさんの二人になった。「二人の健康状態はよく、精神的にもしっかりしているので、解放までがんばれるだろう」とロワジさん。 |