●失業率がついに一桁に 4月も失業者が7万7000人減って、237万人になり、失業率はついに10%の大台を割って9.8%。 ●猛犬5頭に襲われて死亡 5月はじめに、アメリカン・スタッフォードシャー・テリア種の雄犬が、4歳の男の子に襲いかかって重傷を負わせたばかりだが、6月1日、シャラント・マリティム県で、通りかかった86歳の女性が、金網の隙間から飛び出してきた5頭のピットブルに襲われて死亡した。この5頭も役所への届け出がなく、また雄は去勢されていなかったため、飼い主を昨年6月に施行された「猛犬規制法」違反で逮捕。●夜行列車脱線、死者2名 6月4日未明、ヴァンティミル-カレー間の夜行列車が、ヴィエンヌ市付近で脱線し前の9両が横倒しになり、死者2名、負傷者12名。その後の調査で、原因は線路の上に置かれていたレールの断片であることが判明した。その日のうちに、犯人とみられる32歳の男性が逮捕された。 ●エリカ号の重油吸い上げ作業 昨年12月12日、ブルターニュ沖で欠陥タンカー「エリカ号」が沈没し、重油で沿岸を汚染した。6月5日から、水深120メートル地点に横たわる「エリカ号」のタンクに残存している1万2000トンの重油吸い上げ作業の準備が開始された。ポンプによる吸い上げ作業は、順調にいけば9月末に終了する予定。 ●「任期5年制に反対だったことはない」 6月6日、テレビの記者会見で、シラク大統領は「大統領の任期5年制に反対だったことはない (昨年7月14日の記者会見では、大統領中央集権化につながる5年制を認めないと発言している)。ジョスパン首相も同じ考えを持っている現在、大統領の任期を短縮すべきという結論に達した。国民投票で選ばれた大統領に関する重大問題なので、やはりフランス人に直接問うべきだ」と述べた。次期大統領選挙の時に69歳になるシラク大統領にとって任期5年の方が再選の可能性が強いのでは、という質問に関しては、「私の年齢のことは考えたこともなかった」と反論。任期短縮に関する改革法案は国民議会、上院で審議された後、9月末に国民投票r伺屍endumにかけられる予定だ。 |
●サン・アントニオ死す フランスの国民的探偵小説ともいえるサン・アントニオ警視シリーズの著者、フレデリック・ダール氏が、6月6日、スイスの自宅で亡くなった。78歳。彼自身は「駅の販売店向け探偵小説」と謙遜していたが、まれにみるストーリーテラーとしての評価が高い。このシリーズ174冊を含めて300冊以上の著書があり、発行部数を総計すると2億部以上に達する! ●マルチメディア携帯電話で1300億F 6月6日、ファビウス蔵相は、明日の携帯電話といわれるマルチメディア携帯電話を4社に認可すると発表。各社は15年間の認可料として325億フラン、その半額を最初の2年間で支払わなければならない。「高すぎる」と批判しながらもフランスのFrance T四残omやC使師el、スペインのTelefonica、ドイツのDeutsche Telekomなど11社が立候補する模様。この1300億フランという巨額の臨時歳入のかなりの部分は、今後大幅な赤字が予想される定年退職年金の財源に回される。 ●ピエルスとクエルテン 全仏テニス、ローランギャロス杯は6月11日に幕を閉じたが、女子シングルスは、マリー・ピエルス (フランス) がコンチタ・マルティネス (スペイン) を破って (6-2、7-5) 初優勝。フランス人による全仏テニス女子シングルスの制覇は33年ぶり。男子は、グスタボ・クエルテン (ブラジル) がマグヌス・ノーマン (スウェーデン)を破って (6-2、6-3、2-6、7-6)、 1997年に続き2 度目の優勝を果たした。 |