モード学校へ生徒の作品を見に行った。

5月は一学年のしめくくりで制作発表会などが催される時期。
きょうは、10区にあるモード学校STUDIO BER0Tで
第一年目を無事終了した生徒さんたちの作品を見せてもらいました。
一年生のほぼ半数、約25人が参加しました。
課題は《紙のウェディング》、もちろん着用可能です。



 バカロレアのあとこの学校に通い始めた19歳のクロエさんとアリアさんの 共同制作で、ブチブチ気泡のビニールシートを使っている。照明も大成功。シャネルスーツからヒントを得た上着にはケーキの下に敷く紙シートのレースの部分を貼った。
 「課題を知った時、ドレスの形やボリュームより先に、私の生活の一部になっているタバコを作品のなかに入れようと思った。リサイクルというアイデアは時事性を持たせるのにもぴったりだから」というモードさん。胴部にはタバコの箱のなかにある金銀の紙、美しいドレープのドレス部分はクラフト紙、ベルトと背のトレーンは箱そのもの。ブランドもマルボロだけでなくイヴ・サン=ローランも入れた。「新婦は、一日のヒロインだからクラシックなドレスにしました。このオートクチュール風な真面目さをタバコで崩しました」。現在、S・マッカートニーが手がけるクロエ、M・ジェイコブス、H・ラングやM・シットボンなどのブランドが好きで、学校を終えたらスタイリストとしてブランド・イメージ作りや撮影の仕事をしたいと意欲に満ちている。
 この学校に来る前、チリで会計士をしていたマウリシオ君は、最年長の27歳。厚紙と針金の基礎の上に手漉き紙を貼ったり縫いつけたり。その上のところどころに淡い色のビーズをあしらった。服作りより刺繍がもっと好き。来年はルサージュの刺繍学校に行こうかな、と思案中。
 自分でペイントした金色のジャンパーが格好いい23歳のマリーさん。モードの勉強をする前に建築を4年間学んだのが服を考えるときに役に立っている。「建築は常に〈丁寧にゆっくり〉なところが好きじゃない。モードは、今日いいものが明日はもう古い、というようにスピードがあるから好き。小さい頃から大好きだった。今、本当に充実している」「自分が結婚式に着ると想定したら、お姫様風のドレスは作れなかった。とにかく楽しいものを作ろうと思い、細身のパンツには子どもの絵を白で描いたり、ビュスチエには折り紙を使ったりしました。新婚カップルが乗る車には、空き缶やらお鍋なんかをヒモでつなげて、ガラガラ音をさせるでしょう? 糸で吊ったこの飾りはそれをイメージしました。帽子から背後に向かって垂れるはずなのが、前に垂れてしまった」。今、お気に入りのゴールドを作品の服にも靴にもあしらったのが印象的。勉強しながら研修も重ねて、将来はデザイナーになりたいそうだ。(美)




トレーシングペーパーを使ったセバスチャンさんの作品。


 

パスワードをお忘れの場合、OVNINAVI.COMに登録したE-mailアドレスにパスワードをお送りします。登録E-mailアドレスを入力してください。


戻る