●ブルターニュ革命軍 4月19日、ブルターニュ地方ケヴェール市のマクドナルドでダイナマイトが爆発し、従業員1人が即死した事件で、ARB (ブルターニュ革命軍) への疑いが強まっていたが、4月30日付けの「ジュルナル・デュ・ディマンシュ」紙に「同事件とは一切関係ない」というARBの声明が発表された。その中で、4月13日から14日にかけて、ロワール・アトランティック県ポルニック市にあるマクドナルドに爆弾をしかけたが、その爆弾はDST (国土監視局) が回収し、ケヴェール市のマクドナルドにしかけたとほのめかしている。ところがその爆弾は実際に爆発して建物に被害を与えていたことが明らかになり、謎は深まるばかり。5月2日、警察は、リーダーのガエル・ロブランをふくむ左翼系独立主義者7人の身柄を拘束し、事情聴取を始めた。 ●失業率がもうすぐ一桁に 2月に失業率が2.6%下がり、失業者が大台の250万人を割ったが、3月も失業率が2%下がるという好成績で、失業率はちょうど10%になった。これは1992年1月以来のこと。この一年間で約43万人が職を見つけたことになる。 ●パリで電話が不通 5月3日午前10時半から12時間以上にわたって、パリおよびパリ郊外300万世帯の電話が不通になり、携帯電話にも影響が出て大混乱になった。PTSと呼ばれる信号伝達システムの機能がマヒしたためだが、まだ原因ははっきりしていない。 ●麻薬についての新キャンペーン 4月26日から3週間にわたって、Mildt (麻薬および中毒者に関する各省間委員会) による麻薬中毒を防ぐためのキャンペーンが始まった。ユーモアに溢れたテレビスポットで「いつから中毒になってしまう?」と問いかけ、その答えは各キオスクで販売中の小冊子 “Drogues savoir plus risquer moins” (10F)でどうぞというもの。これまでの道徳的あるいは抑圧的口調とは異なり、ヘロインや大麻などと同様にアルコール飲料やタバコも麻薬として扱いながら、麻薬がない社会はないということを前提とした上で、各麻薬の特質や危険性を明記し、中毒にならないように摂取者各自に責任を持たせることを目標としている。「どこの家庭でも目に入るように」と発行部数は140万部。 ●猛犬が男の子に襲いかかる 5月5日、セーヌ・サン・ドニ県のヴィルパント市で、アメリカン・スタッフォードシャー・テリア種の雄犬が、4歳の男の子に襲いかかって腹部に噛みつき、緊急の手術を必要とする重傷を負わせた。この犬は昨年も前科があり、飼い主は逮捕された。この種の犬は1月に発効した「猛犬法」の対象に入っていて、飼い主は予防接種や役所への届け出だけでなく、雄犬の場合は去勢することも義務づけられ、違反者は最高禁固6カ月、罰金10万フランの刑となっているが、この飼い主はいずれの義務も怠っていた。 ●カレー惜しくも破れる 5月7日、サッカー・フランス杯の決勝戦が行われ、アマチュアチームのカレーとプロ1部リーグのナントが対決。接戦が続いたが、後半終了間際のペナルティーを決められて、カレーは1-2で惜敗。「Merci Calais !」という大歓声で超満員のスタッド・ド・フランスが揺れた。 ●連休で271人が交通事故死 今年は、4月22日から3週連続の3連休で、交通事故が続出した。最初の連休は死者90人、負傷者2119人、次の連休も死者98人、負傷者1897人で、昨年の14%増。5月6日から8日にかけての連休は、内務省、運輸省などが提携してスピード違反、飲酒運転を対象として厳しい取り締まりを行ったにもかかわらず、死者83人という悲しい結果に終わった。 |