●アニシナ、ペズラ組初優勝 ニース市で世界フィギュアスケート選手権が開催されていたが、3月31日、アイスダンスで最終組のトップを切ってリンクに出たマリナ・アニシナ、グエンダル・ペズラ組が、満点の6.0を4つ獲得して他を寄せつけず初優勝。フランス勢のこの種目での優勝は9年ぶりだ。またペアでも、フランスのサラ・アビトボル、ステファン・ベルナディス組が銅メダルに輝いた。 ●6国対抗ラグビー、英国が優勝 4月1 日と2日、6国対抗ラグビーの最終戦が行われたが、最下位にあえいでいたスコットランドが、グランド・スラム (完全優勝) を目指していた英国を19対13で破るという番狂わせ。昨年も英国は最終戦でウェールズに破れてグランド・スラムを逸している。フランスは、イタリアの奮戦に手こずったが42 対31で辛勝し、3 勝2敗でアイルランドと並んだが、得点、失点数の差で2 位となり面目を保った。 ●セガン氏、バラデュール氏も立候補 ジャン・チベリ現パリ市長、ドパナフュ前パリ市助役に次いで、3月30日、RPR (共和国連合) 元総裁のフィリップ・セガン氏が、「きわめてむずかしいチャレンジだと思うが、覚悟はできた」と来年のパリ市議会選挙を率いて市長候補になる意志を表明した。4月5日になって元首相で現在パリ15区選出の代議士エドゥワール・バラデュール氏も「過去の内輪もめを忘れて保守陣営を一つにしたい」と立候補。これでRPR系だけで4人が市長の座を狙うことになった。なお、パリの社会党員は3月30日、パリ19区の区長ベルトラン・ドラノエ氏をパリ市長候補者として正式に認めた。 ●骨抜き狩猟法案可決 4月4日、ヴォワネ環境相が提出した狩猟に関する法案が、共産党が棄権したため275対252の僅差で可決された。とはいうものの、従来禁止されていた夜の狩猟が20の県で認められ、日の出前2 時間と日の入り後2 時間の狩猟が許可されたり、また、自然保護団体が主張していた週一日の狩猟禁止は要望していた日曜ではなく水曜となるなど、狩猟団体や農村部で選ばれた社会党代議士の圧力で骨抜き。欧州議会の決定に反するとして欧州裁判所が告発していた、渡り鳥の長すぎる猟期に関しても、官選知事の決定にゆだねる、として責任を回避。 ●レチシア・カスタさん英国移住騒ぎ 4月1日、 英国のタイムズ紙は、トップモデルでフランスの各市長室に置かれるマリアンヌ像のモデルに選ばれたレチシア・カスタさんが「重税を逃れるためロンドンに居住を決めた」と報道。フランスの与野党の政治家の間で「フランスの税金が高すぎるからで、社会党政権の破綻を意味するシンボルだ」とか「英国で病院に行ったら治療費が高いことに気づくだろう」と激しい議論をよんだ。4月5日、カスタさんはテレビで「私はボーイフレンドが住んでいるロンドンにアパートを借りているだけ。税金は、フランスで働く時はフランスで、米国で働くときは米国で、英国で働くときは英国で払っている」と弁明。 ●女子初の1日入隊 シラク大統領の決断で、1980年12月31 日以降に生まれた男子から1年の徴兵制が廃止され、JAPD と称される1日入隊だけでよくなった。このJAPD は1982年12月31日以降に生まれた女子にとっても義務となり、4 月8日、男子に混じって7740名の女子が初めて1日入隊。ビデオで国防の大切さを学んだり、フランス語の読み書きの能力検定を受けた。なお、このJAPDの修了書を持っていないと、25歳まで、パスポート、身分証明書の申請ができず、国家試験や運転免許試験も受けることができない。 4人に1人は公務員 (97年) |