身体が弾んでクラブに直行気分。”Salsa”

 今月もまた、楽し~い娯楽作品を紹介!『Salsa』は題名ずばり、それ以上の説明はいらない映画。スクリーンから溢れ出るサルサのリズムにノって、映画館を出るころには身体が弾んで、そのままクラブに直行気分。
 サルサの正しい定義は音楽事典をひもといて頂くとして、(吉) が理解する範囲で、サルサは、スペイン、南米、アフリカの各種ミュージックがキューバで醸造されたものだ。* 大ヒットとなったW・Wのドキュメンタリー『ブエナ・ヴィスタ・ソーシャル・クラブ』からも滲み出ていたように、キューバという、今や数少なくなった共産主義の、カリブに浮かぶ島国に住む人達は、計り知れなく魅力的。この国の基盤は音楽だ。学校の休み時間、子供達は石蹴りや縄跳びをするのではなく、踊っているという。映画『サルサ』の主人公は、そんなキューバとその音楽の魅力にとりつかれた青年レミ。ただのフランス人 (?) の彼がいかにしてキューバの懐に抱かれるかがメインプロットだ。肌をチョコレート色に塗り、強いスペイン語訛のフランス語を駆使しているうちに恋に落ちる。相手は、キューバ人に強い憧れを持つ娘ナタリー。ところが彼女は…。この手の映画のストーリーは、観客がちょっと先が読めるくらいに分かりやすく、お伽噺チックなものに限る。後は音楽と踊りが補ってくれる。これはミュージカル映画なのだから…。
 ナタリーの祖母を演じるコメディー・フランセーズの大女優カトリーヌ・サミは、かの『Shall we ダンス?』の草村礼子みたいだ。また父を演じる名脇役ローラン・ブランシュは先ごろ急死したのでこれが遺作となった。監督は、ジョイス・シャーマン=ブニュエル。余談ながら、大ブニュエルの息子の元妻。 (吉)
*サルサという名称は、60 年代に、NYのプエルトリコ出身のミュージシャンがつけたもの。(真)


 

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