●ブラジル・バロック美術500年展 15世紀以来ポルトガル人の植民政策とカトリック教が原住民の間に広めたバロック美術の回顧展。笑みをふくんだ聖母やキリスト、聖人たちの色鮮やかな木彫やテラコッタ像、ロココ風の飾りや銀食器類、版画等350点。 2/6迄 Petit Palais (月休) ●モスクワのモード<1860~1930> モスクワのモードを伝える写真約200点と衣装約20点展示。20 ~30年代のモードにはパリの影響が見られる。2/13迄 Musee Galliera :10 av. Pierre-1er-de-Serbie 8e (月休) ●広告美術館開館 以前10区パラディ通りにあったポスター美術館が広告美術館と改名し、ルーヴル横のMusee des arts decoratifs (107 rue de Rivoli 1er) に11/15日に開館。18世紀から今日までの1万枚に及ぶポスターとCF1万本をCD-Romで閲覧できる。開館記念展として、強烈な赤と黒を基調とした、70年代のディオールの香水やリドのポスターで有名な、今年90歳のルネ・グリュオのポスター回顧展。4/2迄 (月休) ●エレーヌ・グリモー 最近発売されたエレーヌ・グリモーによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番のCD (Erato) が素晴らしい。メリハリのきいた美しいタッチ、堂々とした気品を持っている。いっしょに入っているベートーヴェンのソナタ第31番も、ミステリアスな雰囲気があって感動する。今度の公演では、同曲のほか、やはり彼女が得意とするブラームスのソナタ第3番、バッハの幻想曲とフーガを演奏する。 1月11 日/20h30 50F~330F *Theatre des Champs-Elysees : 15 av. Montaigne 8e 01.4952.5050 ●バイロン・ホームズ ビブラートを抑えて放り出すような歌い方といい、高音までのぼりつめてキューンとうなるギターの響きといい、目を閉じて聴いていると、そこにジミヘンがいる。右ききで背が高いということを除けば、演奏姿もそっくりのバイロン・ホームズ。彼の演奏は決してコピーではない。ジミヘンが若すぎる死とともに置きざりにしていった音楽とソウルを引き継いだだけ…。いまだにイヤホンでジミヘンを聞きながら通勤している (真) にだまされたと思って出かけてみてください。 12月17日/19h30 79F *Divan du monde : 75 rue des Martyrs 18e 01.4492.7766 ●スティーヴ・グロスマン マイルスと共演したこともあるサックス奏者のグロスマン、最近は音数が少なくなったけれど、そのいぶし銀のような叙情的な響きにいっそう磨きがかかっている。ピアニスト、アラン・ジャン=マリのツボをおさえたバッキングも素晴らしい。 12月17日~22日/21h 100F *Sunset : 60 rue des Lombards 1er 01.4026.4660 ●クリスティナ・ブランコ ファドに新しい命を吹き込んで世界的に広めたアマリア・ロドリゲスが、10月6日に亡くなったが、4年ほど前に祖父からプレゼントされた彼女のレコードを聴いてファドに目覚めたというのが、まだ28歳のクリスティナ・ブランコ。ファド特有の、心の底からしぼり出されたようなビブラートが美しい。 1月16日/17h 17日/20h30 95F *Theatre de la Ville : 2 place du Chatelet 4e 01.4274.2277 |