田舎に住む伯爵の娘オートンスをめとるため貴族のロジモンドがパリからやってくるが、彼が女にだらしない軽薄な男だということを知ったオートンスは、彼が心を入れかえるまで妻にはならない、と言い放つ。 一度は別の女性との婚礼を考えたロジモンドだが、やはりオートンスを忘れられない。モリエールよりイタリア劇を好んだマリヴォーの芝居では「愛」が題材としてよく選ばれる。 登場人物たちは本当の愛を見つけるために自分の気持ちに正直でいようと悩み、傷つく。 なんだ、18世紀も今も、恋する気持ちに変わりはないのだ、とマリヴォーから教わりながら、優雅な会話や衣装を楽しみたい。とてもよいキャストで、夏にはぴったりの軽喜劇なのだが、難をいえば、古い劇場なので風通しが悪く蒸し暑いことと、舞台美術がモダンすぎること。 演出はフレデリック・トカーズ。 8/11日まで。(海) * Theatre Antoine : 14 bd.de Strasbourg 10e 01.4200.5218 火−土/20h45 日/15h45、 80F~230F 
 
 
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 田舎に住む伯爵の娘オートンスをめとるため貴族のロジモンドがパリからやってくるが、彼が女にだらしない軽薄な男だということを知ったオートンスは、彼が心を入れかえるまで妻にはならない、と言い放つ。 一度は別の女性との婚礼を考えたロジモンドだが、やはりオートンスを忘れられない。
「生の犬」と名のついたこの見世物は、フランス人とアメリカ人のアーチストたちがつくった「雑種のサーカス」だと宣伝文句にある。 そのサーカスという言葉に惹かれ「連れてって」とせがむ8歳のジュリアと一緒に観に行った。