OVNI440 : 1999/7/1

●アルジェリア戦争は「戦争」
1962年にエヴィアン協定が結ばれて終結したアルジェリア戦争は、これまで単に「北アフリカ治安維持作戦」と呼ばれていたが、6月11日、国民議会で「アルジェリア戦争」と公式に命名する法案が満場一致で可決された。「170万人が徴兵され、2万4000人が戦死、6万人が負傷している。これが戦争でなかったら、なんと表現したらいいのか」とマスレ在郷軍人担当相。
●「第67回ルマン24時間」
6月12日から13日にかけて行われた、自動車耐久レース「ルマン24時間」で、ビンケルホックらが運転するBMWが優勝。24時間で走行距離は4968キロ、平均時速207キロだった。2位には、片山右京など日本人3人が運転するトヨタが入った。
●”La mort du RPR”
6月13日の欧州議会選挙で、シラク大統領が創立したRPR (共和国連合) は13%にも達せず、EUに批判的なパスクワ氏が率いるRPF (フランス連合)に先を越されて保守第2党の地位に。14日、その責任をとってニコラ・サルコジ総裁代理は辞任。15日、リベラシオン紙の表紙には「共和国連合死す」の大見出し。従来保守が強いパリ市でも、20区中14区で左翼連合が保守を上回った。特に緑の党は2区、3区、10区でトップになり、平均得票率17.01%。しかしEU全体では、英国、ドイツ、イタリアなどで社民党系が大幅に後退した。
●チベリ氏分裂に輪をかける
6月17日、ジャン・チベリ・パリ市長は、2001年の市長選にRPRから立候補する意向を表明した。昨年春、市長の座をめぐってRPRのトゥーボン派とチベリ派が激しい闘いを交わしたことは、市民の記憶に新しく、「党が危機に瀕しているのに、時をわきまえない嘲笑に値する発言だ」と同党のフランソワーズ・ド・パナフィウ議員。
●ル・ブルジェ空港の航空見本市
6月12日から20日までル・ブルジェ空港で開催された航空見本市は、30万人以上が訪れてこれまでにない盛況。初日にロシアの戦闘機 “Sukoi 30″が墜落したが、幸い負傷者はなかった。戦闘機といえば、5月28日、カロリーヌ・エーグル大尉 (24) が、女性としてフランス初の戦闘機パイロットになったばかりだ。
●ツール・ド・フランス開幕近し
6月16日、ツール・ド・フランスのジャン=マリ・ルブラン大会代表は、ドーピング違反の疑いで取り調べを受けているリシャール・ヴィランク選手は、「実際に責任があるかどうかは別にして、彼の名前はドーピングの象徴になっているので参加を認められない」と発表。6月5日、増血ホルモン使用の疑いでイタリアのジロ・レースから追放された98年のチャンピオン、マルコ・パンタニ選手も不参加。20日には、97年の覇者ヤン・ウルリヒ選手も負傷のため参加できないと声明。さびしいツール・ド・フランスになりそうだ。新人の活躍に期待したい。
●コソボに国際部隊進駐
6月12日未明、国連安全保障理事会の和平決議に基づいて、国際部隊がコソボ自治州に進駐した。”ボードレール”、”ランボー” と命名されたフランスの先頭部隊3000人も、マケドニアのクマノバから国境を越え、同日午後過ぎにグラーニネの町に入って、アルバニア系住民の熱い歓迎を受けた。フランス部隊はコソボ北部のミトロビツァに駐屯して治安維持に当たる。20日、ユーゴ軍のコソボからの撤退が完了したため、NATO軍は空爆の終結を宣言した。
●健康保険とタバコ会社の争い
6月22日、ロワール・アトランティック県サン・ナゼール市の健康保険金庫が、仏専売公社 Seitaやフィリップ・モリス社などを大審裁判所に提訴した。タバコの危険性を一般に知らせる努力を怠ったとして、タバコに直接関連した病気の治療費5100万フランの賠償を要求している。


フランスの欧州議会選挙 : 棄権 53.24%

21.95% (22) PS-PRG-MDC (社会党系)
13.05% (13) RPF (フランス連合)
12.82% (12) RPR-DL (共和国連合)
9.72% (9) 緑の党
9.28% (9) UDF(仏民主主義連合)
6.78% (6) PCF (共産党)
6.77% (6) CNPT (狩猟団体)
5.69% (5) FN (極右 : 国民戦線 )
5.18% (5) LO – LCR (極左)
*( )内は議員数。欧州議会議員626人中、仏87人。