*Theatre de la Cite internationale : 21 bd. Jourdan 14e 01.4313.5050 月火金土/20h 木/19h 日/17h 55F~110F
●La fameuse tragedie du riche juif de Malte
強欲なユダヤ人バラバスは、マルタ島一の金持ちで、富と名声のためなら何だってするが、そうそう世の中甘くない。
「(美)少年を嫌う輩は愚か者だ」と16世紀後半に言い放った、この戯曲の作者クリストファー・マーローは、シェイクスピアと同じ年に生まれたが、その過激な行動や暴言が災いして29歳の若さで目を刺され死亡した。 無神論者だったマーローはキリスト教を揶揄してもいるが、シェイクスピア作『ヴェニスの商人』の前身ともいえるこの作品では、反ユダヤ主義を強烈に表現している。 それに輪をかけて、ベルナール・ソベルの演出とパスカル・ボンガーの演技(大熱演)はバラバスの嫌らしさを強調する。「日常に溢れるスキャンダル(の愚かさ)にはスキャンダルをもって反駁するしかない」と、ソベルはこの芝居に序文を加えているが、反ユダヤ主義、人種差別がこれほど議論される今日、この劇を芸術作品として受け入れるか、社会への挑発と受け取るか。 4/18日まで。
(海)
*Theatre de Gennevilliers 01.4132.2626
●Couple ouvert a deux battants
Si vous suivez mon conseil, vous aurez le plaisir d’assister a une vraie comedie sur le couple tres bien construit ou les mots se font tantot
cassants, tantot carressants. Mais ou, pour la joie du spectateur, l’humour est toujours en valeur grace a une mise en scene tres bien reglee et une interpretation surprenante. Alors si le coeur vous en dit ! (Benoit)
*Theatre d’Edgar 01.4279.9797
●La Cabane
オデオン座のもうひとつの劇場スペースとして1996年に設立されたLa Cabaneが、パリに戻ってきた。今度は6区の劇場前ではなく、サン・マルタン運河わきの空き地に今年の12月まで居を定める。演劇以外にもコンサート、朗読などバラエティに富んだプログラムが組まれているので楽しみ。4月はイギリスの新進劇作家グレゴリー・モットンの “Loue soit le progre” が上演 (4/6 – 5/8) される。スペクタクルの前後には敷地内にあるテントで食事もとれる。暖かくなったら気持ちがよさそう。(海)
*36/38 quai de la Loir 19e / 01.4441.3636