★★★★ JULIETTE 来年2月には1週間のオランピア劇場初公演が予定されているジュリエットの久々の公演。数カ月前のTV番組「ピアフ特集」にゲスト出演して歌ったら、他の人気歌手たちがフッ飛んでしまったという超実力派。4日、5 日。 ★★★★ ALLAIN LEPREST 10月のヨーロペアン劇場での長期公演が、音楽関係者やファンの間で今でも語り草になるほど、期待通りのパーフェクトなステージを見せてくれたアラン・ルプレスト。以来、パリ在住日本人のシャンソン・ファンの間では彼のファンが急増中とか。12日、13日。 ★★★★ MICHELE BERNARD 1月15日~2月7日。 火~金曜/20h30。日曜/16h。120F/80F *Theatre d’Ivry Antoine Vitez : 1 rue Simon Dereure Ivry- sur- Seine M! Mairie d’Ivry 01 4670 2155 ケントやイジュランらが曲を提供したこのアルバムには、”esse..,der..,ef.., S.D.F” という韻律が印象的な、ホームレスを歌った”S.D.F.” や、ユマニテ祭で彼が知り合ったモーリタニア出身の妻サリーやパリ郊外の人々を歌った “La Courneuve” ほか、絢爛たる彼の詩 “La Colere” は V%ユゴーを思わせ、「海は溺れ死んで逝った水夫たちの墓場」と歌う “Garde-moi la mer”はダミアの名唱「かもめ」を彷彿させる。思い出の町 “Rouen” などの詩からも彼の空想力の豊かさに驚かされる。 (南) 1997年の11月、67歳で亡くなった歌手バルバラが、同じ年の春ごろから書いていた回想録は、「私はもう舞台には登らないだろう。二度と歌いはしないだろう」という文章で始まる。マルセイユでの少女時代、戦争中の疎開の思い出、10歳半の時に父に強姦されたこと、優しかった祖母グラニーの死、初めての歌のレッスン、ブリュッセルへの家出、ホテル代が払えず売春しようと通りに立ったこと、ブリュッセルからパリまで車に乗せてくれたヴィクトール氏、ブリュッセルでの初舞台、結婚、パリのレクリューズでのデビュー…。淡々とした語り口の行間に情感がにじみ、彼女の歌が聞こえてくる。59年12月、ナントの病院から電話があり、10年前に家族を捨てて消えてしまった父の死を知らされる。ナントの駅に着くと雨…死体安置室での対面…パリへ戻る列車の中で、暖かい手を求めるように遺品のベッコウ眼鏡を握りしめる… (真) Le ciel de Nantes Rend mon coeur chagrin * Fayard 社発行。95F。 ブルターニュ産ロックのパイオニア、スティヴェルの人気が戻ってきた。ケルト・ハープを弾きながらのボカール。 8、9日 / L’Olympia ●イアン・デューリー セックス&ドラッグス&ロックンロールのデューリーが久しぶりのパリ公演。小気味のいい大人のロック。 15日 / Le Bataclan ● ルベン・ゴンザレス ライ・クーダーが心から感動したというキューバの名ピアニストの粋な演奏。コンパイ・セグンド・ファンは聴き逃せない。 15日 / L’Olympia |