アメリカの大衆文化、特にテレビ番組が、パリの上流階級の人たちによく批判されていますが、フランス人一般からは高く評価されています。そこで数年前からテレビ局はアメリカの TV シリーズをたくさん輸入しています。その中で連続 TV コメディー(シトコム)は重要な地位を占めています。しかし、米国製…。フランスのテレビ局はメイド・イン・フランスのシトコムを夢見ていますが、1980年から90年前半のシトコム制作の試みは結果的に失敗でした。民放のTF 1の『エレーヌとボーイフレンドたち』は、ヒットにはなりましたが質が悪く、失敗の一例です。
民放のカナル・プリュスは好評なアメリカのシトコムへ挑戦することを決定しました。先月以来カナル・プリュスは「サムディ・コメディ」という番組を設け、20時35分から21時45分までシトコム3本を放映中です。その中で、フランス製が2本あります。『H (病院)』と『Blagues a part (冗談は抜きにして)』は、従来のフランス製シトコムに比べるとアメリカ風になっていますが、その理由は予算です。お金をたくさん使いながら(各シリーズの年予算は1億フラン)、このシトコムのプロデューサーは米国での成功の秘訣を見習っています。その上、才能のある若い俳優が演じていて、このシリーズのインパクトは高くなっています。
カナル・プリュスは、来年2月からさらに新しいシトコムを放映する予定です。『EVAMAG』というシリーズ で、新聞社の世界を描写します。カナル・プリュスによると、『病院』と『冗談は抜きにして』の経験で『EVAMAG』はシトコム・ア・ラ・フランセーズのシンボルになるそうです。