自分で作った屋根裏のパラダイス。

 フォトグラファーのティエリーのアパートはメニルモンタン駅からすぐ、オーベルカンフ通りから少し入った小道にある。アパートの建物はもともと小さなホテルだったそうで、その名残は階ごとに細かく分かれた “ミクロな” アパートと、現役で機能する踊り場の共同トイレに見られる。 7年前に購入したという最上階、屋根裏のティエリー家は、ホテル時代の壁の仕切りを取り払った広々とした2部屋。ついでに屋根のてっぺんの三角部分まで買って天井をぶち抜いたために縦にも広いので、屋根裏部屋特有の壁の傾斜も窮屈な感じがしない。2カ月かけて台所と寝室の位置を替え、天井も床も作り直しの大改造をした。電気や配管工事、天井を壊したり床の板を張り替えるなどの大掛かりな工事以外は自分で全部やったそうで、壁、棚、タイル、物入れ、キッチンのカウンターなど、仕上げはプロも顔負け、完璧。とっても素敵なアパートだ。割合質素な感じのする建物全体から見れば最上階のパラダイスといってもいい。壁の角、寝室の棚の板などはぶつかっても痛くないようにか、カーブがつけてある。こまめに探して見つけた家具やオブジェ、LP盤のコレクションとレコードプレーヤー、インテリアも含めて全体がとても居心地のいいスペースだ。繊細でとってもやさしい人なんだろうなと想像がつく。 最近、写真の仕事のかたわら映写技師として13年間勤めた映画館をやめ、弟さんとBD関係の会社を設立することにしたそうだ。写真の方は?と聞くと、今年キューバで撮ったものを見せてくれた。とてもいい写真がたくさんあった。いつか個展をしてください。待ってます。

(仙)

Eurocafard


  町の王様のような庶民的な地区にあるオーベルカンフ通りは、カフェ、バーなどが軒を並べる最近人気の道。ここに、人類が永遠に続けるであろう闘いに果敢に 挑む店がある。ゴキブリ、蚊、蚤やネズミ退治に効果的な薬を幅広く取り揃える「ユーロ・カファール」だ。ゴキブリさんたちに消えてもらういい品はありませ んか? あった。速攻力のあるのは液体殺虫剤。壁などに塗りまくる。一本180フラン。試したことがあるけれど、匂いでゴキブリよりも先に死んでしまいそ うになりました、というと、無臭のペースト状の物を紹介してくれた。注射器のような容器でチュッチュッと奴らの通り道に塗っていく。190フラン。今度は これだな。これからもお世話になります。

(仙)

    *Eurocafard / 90 rue Oberkampf 11e01. 4357.3267  18区に支店有り