オヴニーの編集室がある通りに、最近キューバのレストランが開店した。昼のメニュー (メイン+デザート+ワイン) が58フランと手軽だし、オックステールの煮込みとか、少し辛く煮た牛肉をほぐしたものが、アボカドやトマトの上にのっているクレオール風サラダとか、素朴でいながらきちんとアクセントがついた料理がとてもおいしい。「パリのキューバレストランは気取っていて、食べやすくフランス風になっているけれど、ここでは、家庭的で本格的なキューバ料理を食べてもらいたい」というマヌエルさんは、見事なドレッド・ロックでラスタ風。 きょうはアラカルトから選んでみた。 前菜にはキューバ風アクラ accra cubainとマニヨクイモ yuca con mojo にした。アクラは干ダラが入った小さなコロッケで、とても香ばしく揚がっていた。小さく切って散らしてあるピクルスの酸味がきいている。マニヨクイモは、上品にゆで上げられレモンとニンニクをきかしたソースがかかっている。キューバのオフクロの味にちがいない。 メインにはトリのピオピオ pio pio とエビのソテー。ピオピオは、トリのモモ肉をマリネしてからローストしてあり、噛みしめれば噛みしめるほどうまい。付け合わせはしっかりと揚げられたポテト。エビの方は、パセリやシブレットがたっぷりと入り、「キューバのラム酒でフランベしてから生クリームを加えました」とマヌエルさん。オレンジやパイナップルがまわりを囲んで南の島の雰囲気だ。 手ごろな値段のワインも揃っているし、搾りたてのカクテルジュースで食べるのもいい。アラカルトで一人120フラン前後です。 (真) |
*26 bis rue de la Fontaine au Roi 11e 01.4357.4270 無休 |