1793年に開店したという、これこそ正真正銘のビストロです。50年以上変わっていない店内、赤の格子模様のテーブルクロス、常連が自分専用のナプキンを入れておく小さな引き出し…料理もビストロならではの定番が並びます。
たとえば前菜 (15~20F) は、おろしたニンジンのサラダ、レンズ豆のサラダ、油漬けのニシンとジャガイモといった具合。きょうはカモの砂肝入りサラダにしました。砂肝の柔らかさにはビックリ。
メイン (45~60F) は、バヴェットのステーキ、トリのレバーのソテー、ローストポーク、それに日によっては、ラスカス (カサゴの類) のプロヴァンス風などの中から自家製カモのコンフィにしました。真面目さがすみずみまで感じられる一品で、つけ合わせのカリッとしたジャガイモのソテーまで本当においしかった。
デザート (15F) には、温かいタルト・タタン。表面がしっかりとカラメルになっています。
さらに食べる喜びを倍にしてくれるのが、ご主人のノルベールさんが選んだ数々のワイン。一本60~90F という値段だから安心して飲めます。グラスワインで何種類か試すのも悪くないでしょう。きょう、いつもはニコニコと迎えてくれるノルベールさんの姿が見えないのは、試飲の度がすぎたためとか。とにかく心がこもっているのです。夜の方がノンビリと食べられます。 (ミュリエル)
AU PIED DE FOUET
Adresse : 45 rue de Babylone, 75007 Paris , FranceTEL : 01.4705.1227
土曜夜と日曜休み