OVNI 414 : 1998/4/15

■バイルー前教育相が UDF脱退宣言
 UDF系 5議員がFN党と手を組んだ地域圏会議長選挙騒ぎで、UDF(仏民主主義連合:78年結成の中間政党の連合)は解体寸前。バイルー前教育相は、UDFを構成する中道派 Force Democratique(民主勢力党)の党首。保守派同士、RPRと張り合うUDFの構成党として扱われてきただけに、沈没寸前のUDFとこれ以上運命を共にするのはゴメンと、3/26日「保守中道党」の結成を表明。レオタール UDF総裁は、バイルー氏の個人的策謀と批判し、UDFを解体せずに再構築を、と必死に説得。
■パリ東部の連続暴行殺害容疑者逮捕
 95~97年にかけて、11、19区の路上で夜遅く、若いOLや女子学生に接近し、彼女らの自宅で暴行した上、5人の喉を切り殺害した疑いで、ギー・ジョルジュ(35、無職)が3/26日朝、13区ブランシュ駅で逮捕される。彼は暴行・殺害容疑 5件のうち 2件を認める。被害者から検出した DNA鑑定と容疑者のDNA鑑定との照合待ち。彼はすでに、85年にナンシーの駐車場での暴行罪で懲役10年刑を受けている。
■全国で約15万人が反FNデモ
 3/28日パリで約 4万人、地方都市を含め約15万人が反FNデモを繰り広げる。参加者達は、地域圏会で一部保守派政治家がFN党と結合したことへの危機感からか、反人種差別運動のシンボル “仲間に手を出すな” (Ne touche pas mon pote) と書かれた黄色の手形を掲げて行進。
■建築家殺人事件の邦人女性自殺
 誘拐・監禁された後、殺害され、冷蔵庫から遺体で発見された尾嶋氏殺害事件の主犯として、3/20日に逮捕された梅田アユ子容疑者(38)が、30日フレンヌ拘置所で置き手紙を残し首吊り自殺。
■ルペンの暴力に被選挙権剥奪の判決
 97/5/30日選挙運動中、マント・ラ・ヴィル市のベルジャル候補(PS)にFN党首ルペンが暴力をふるった事件で、 4/2日ベルサイユ地方裁はルペンに 2年間被選挙権の剥奪、執行猶予付懲役3カ月、23,000Fの罰金刑。ルペンは控訴。 3日ミュンヘン検察庁は、97年12月同市での集会でルペンが「ガス室は第2次大戦の些細事」という彼の有名な暴言を繰り返したことに対し、欧州議会議員の免責特権の剥奪を要求。
■セーヌ・サン・ドニ県で長期教員スト
 3/12日以来、中学・高校約60校の教師がストライキ。4/7日、3週間で7回目のデモを生徒・父兄達とパリで繰り広げる。生徒の25%を移民の2、3世が占めるこの県の学力低下と青少年犯罪への対策として、教育相は「補習授業教師80人増員案」を提出したが教師達は1000人を要求し、スト続行。
■パポン被告に損害賠償金支払い命令
 損害賠償として原告の一人は象徴的に1フランを、他の1人は50万フランを要求した他、裁判長は弁護士料300万フランと被害者への損害賠償金160万フランを被告に支払い命令。が、パポンは財産を子供に贈与済み。
■ミッテランの娘マザリンが処女作を発表
 故大統領の隠し子として長い間パパラッチに悩まされたマザリン・パンジョさん(23)が「Premier roman」という題名どおりの処女小説を発表(Ed.Julliard)。父・娘の精神的関係がかなりの部分を占める作品。彼女は高等師範学校で哲学を専攻。
★11カ国からなる”ユーロランド”
 3/25日ブリュッセルのEU委とフランクフルトの欧州通貨機構(EMI) は、英、ギリシア、デンマーク、スウェーデンを除く11カ国が、99年1月からユーロ欧州通貨を使用する国になることに同意。 5/2日のEU首脳会議で正式に承認される。予定では、 6/1日:欧州中央銀行をフランクフルトに開設。99/1/1日:ユーロを金融市場に導入。2001/1/1日:自国通貨とユーロを併用。2002/7/1日:ユーロ通貨に統一される。
★ロールスはBMWに? それともVWに?
 高級車ロールスロイスの買収で BMWとVWが競り合い、3/27日 BMWが 3億4000万ポンド で落札したが、VWは諦めず 4/3日、4億ポンドに引き上げる。ロールスは18年前ヴィッカーズ社が買収、1994年以来、 BMWがロールスのエンジンを生産しており、 BMWはロールスの買収が不可能ならエンジンの供給を中止すると、牽制。

■郵便局もワールドカップ一色
 フランスの「サッカー年」に便乗して郵便局もボールに似せた丸い切手(3F)を発売。また、試合の行われる各都市名や試合の写真が印刷されていて、切手を貼らずに全世界に6Fで送れる封筒シリーズ(カード入り)も発売。このセットを買う度に点数がつき、キーホルダー、ペン、野球帽、時計などワールドカップ・グッズがもらえる。
■残っている券の最終予約・販売
 W杯仏組織委(CFO) は、入場券250万枚のうち残っている16万枚を外国のサッカー連盟とEU15カ国、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインなどにどう分配するかでEU委と意見が分かれている。国内では、予選とベスト16の計56試合の売れ残った券の予約を4月後半に受け付ける。14~18日に Tel:08 0300 1998 かインターネット(www.France98.com)、又はミニテル(3615 FRANCE 98) で販売日を調べ、見たい試合をその販売日に電話で知らせる。券が残っていれば、1人で 1試合 4席、他の試合を含め16席まで予約できる。氏名・住所とクレジットカードの番号を知らせると、後日コンファームが届き、5/25日以降に書留通知が届く。その通知を郵便局に提示し券を受け取る。面倒だけど忍耐!
■参加国のうちビザの必要な外国人
 ビザの必要なコロンビア、イラン、ルーマニア、ユーゴスラビア、ジャマイカからの観客の不法滞在を防ぐため、入国ビザの裏にW杯の券の番号が記入されていなくてはならないそうだ。
■スリたちはW杯を待たずに行動開始
 空港で横行しているのがビジネスマンのアタッシュケースをすり換える置き引きで、みつかったら「パルドン! 間違えました」ですんでしまう。パリのメトロでスリが一番稼ぐ線は1号線と4号線。扉付近が異常に混んでいるのは、スリ仲間がスシ詰め状態にしているから。駅はシャトレ、バルベス、北駅、リヨン駅、オペラの順。またルーヴルのモナリザの前やモンマルトルの石段でウットリしているとき、クリニャンクールののみの市で掘り出しもの漁りでキョロキョロしているときなども危険。またラ・クポールなどの一流レストランで重いカメラやサックなどを床に置くと、誰かが足で押しやって盗って行くので目を離さないように。
 W杯の競技場入口などでも、何人かのスリの手がウズウズし、チャンスをねらっていることでしょう。 (O.K)