開店50周年を迎えた「一番安い店・TATI」(例:ストッキング2.90F)
のウアキ二代目社長は「タチの秘密は真実性」という。「下町の人々は安くても質のいいものを要求するし、買う時には細心の注意を払う。ごまかせません。」
貴金属品店 ” TATI or ” の発展も快挙だが、今年はアフリカ4カ国に新店舗、ニューヨークの五番街にもブライダル専門で進出、と驀進。
50周年記念の写真集「50×50」も痛快だ。モード界の先端をゆく P・ロヴェルシ、D・イッセルマン、突然女優の
C・ドヌーヴ、名前が載るだけで本が高くなりそうな W・クライン、ジャンルー・シーフ、マリの大御所セイドゥ・ケイタなど50人の豪華な面々による
(バルベス店の隣にテントを張って客をスタジオ撮影したりの)撮り下ろし。エリートたちと我々民衆の「掛け橋」をするのもTATIらしい。TATI写真コ
ンテストの優秀作品、チュニジア出身ウアキ家のTATI設立物語も載って176 頁、49.90F
! 安くても「真実性」を重んじた製本はラガーフェルドやボイス等の写真本で名高いSTEiDL社版。
これらの企画が楽しいのはTATIの店でワゴンをあさる、たっくさんの消費者の顔とパワーがあってこそ。それを忘れずにこれからも唐突なイベントで楽しませて欲しい! ちなみに本は限定3万部、お早めに。(美)
* Musee des Arts decoratifs
“TATI 50 ans, 50 photographes” 4/5迄
107 rue de Rivoli 1er 入場 ! 無料 !