OVNI 411 : 1998/3/1 N° 411 1998-03-01 ■一般医が医療費予算割当を遵守 2/10日、全国健康保険公庫が97年度医療費を報告。ジュペ前政府の医療費節減政策に従い、一般開業医は予算額1410億フラン以内に抑えた。その見返りに、 4/1日より規定診察料110Fを115Fに値上げし、一般医6万人に平均9,300Fを還付する方針。一方、専門医は予算額674億フランを3億フラン超過、放射線科や消化器系専門医の過剰処方が目立つので、彼らの診察料は凍結。 ■ネオナチがインターネットに徘徊 96年南仏のカルパントラ墓地を荒らし冒涜した若者 4人の調査から、ロンドンでネオナチ系雑誌<Wotan>の発行人、仏人H.ギュトソ(25)の行方を突き止める。彼はネオナチ・グループ「シャルルマーニュ・ハンマー・スキン」 を創立、インターネット・ホームページで人種的憎悪を煽り、仏政治家や記者暗殺の脅迫文を約1500人と交信していた疑いで、2/11日ロンドン警察が逮捕。 ■父親の強姦に対し娘が殺害未遂 ノール県ドゥエ市で4人娘の長女レナさん(29)を13歳から暴行、家族にも暴力をふるっていた父親A.タボニ被告(54)に、 2/9日重罪院は懲役18年刑判決。11日レナ被告に対しては父親殺害未遂容疑の裁判。 94/12/8日レナ被告は自転車に乗っていた父親を殺すつもりで車から3発撃ち負傷させた。彼女は20歳で家を出、結婚、出産後も父親から暴行を受け、父親との関係を絶つために殺す必要があったと供述。12日陪審員は被告と共犯の夫に情状酌量の執行猶予5年の判決。 ■公共サービス希薄の郊外 2/13日スエール議員(PS)は郊外都市計画案の中で、都市圏議会の設立案、及び都市計画予算を10年で3500億フランと見積もる。高失業率と青小年犯罪に悩む郊外の40%の地区には郵便局やバス、職安等の公共サービスや常駐警官もほとんど不在。政府は郊外勤務奨励策として教員12,000人、警官8000人に月500Fの手当を支給している。 ■カロリーヌさん暴行殺人犯捜査 96/7/18日プレーヌ・フジェール村のユースホステルで、英女学生カロリーヌ・ディケンズさんが暴行殺害されたが、カロリーヌさんの友人や教師らの新たな証言と、被害者の口を塞いだ綿が隣村の宿泊所の浴室にあったものと同質のものであることなどから、容疑者が連続暴行犯である疑いが強まる。2/13日捜査本部は犯人の似顔絵を公開、10万フランの補償金付きで市民に容疑者の告発を呼びかける。 ■狩猟家団体がパリで抗議デモ 2/14日狩猟者約13万人がEUの鳥類保護政策と、ヴォワネ環境相に対し抗議デモ。仏国内の20ヘクタール未満の私有地では誰にでも自由に狩猟を認可する仏ヴェルデイユ法を問題視するEU人権委への抗議と、渡り鳥が営巣地に戻る時期、 1/31日から禁猟期とする案にも抗議。EUが動植物保護政策<Natura 2000>で保護地帯を設けることにも反対し仏環境相に圧力をかける。 ■暴力をふるったルペンに求刑 97/5/30日マント・ラ・ジョリ市で選挙運動中、プルヴァスト-ベルジャル社会党候補をののしり、暴力をふるった疑いで、ルペンFN党首に2/20日ベルサイユ軽罪裁は、公民権を2年間剥奪、執行猶予付3年刑、罰金2万フランを求刑。ルペン被告は「社共政権が政敵を排除するための裁判」と息巻く。判決は、ルペン党首がアルプ・マリティム県から立候補する3/15日の地方選挙後の4月に予定。 ■エールフランス株20%を公開 2/23日、政府は6月末にAF株20%、2000年には国有株94%のうち47%を公開する方針を決定。操縦士には、欧州初の試みとして、給与引下げの代わりに株を12%まで譲渡する方針。 ■情報処理技術者不足の仏企業 仏コンピュータ情報処理者数は354,000人。インターネットやソフトウェアに1万人不足。毎年コンピュータ専門学校卒約25,000人では追いつかず。 ■1日2、3杯のワインでガンを防止 仏東部で1978~83年に40~60代の34,000人を調査した結果(2/18付Epidemiology誌発表) 、1日2、3杯のワインは心臓血管にいいばかりか、ガン死亡率を20%下げることが判明。 Share on : Recommandé:おすすめ記事 11月21日の国鉄スト情報。 中学校教員殺害事件の公判が始まる。 前代未聞の〈マザン事件〉裁判始まる。 トラン・トゥ・ニャーさんの闘い − フランスで枯葉剤訴訟。 人気コメディアンの解雇と、揺れるメディアの自由。 広島・長崎の原爆語り継ぐ4日間、トゥールで開催。