OVNI 405 : 1997/11/15 N° 405 1997-11-15 ■仏選手らにドーピング剤検出 10/24日サッカー選手3人と柔道選手1人の他、ハンドボール選手1人にドーピング剤の反応を検出。仏五輪委会長は、長野五輪参加者には出発前に検査を課すと発表。スポーツ・青少年省も予防対策に特別予算を組む方針。 ■KGBスパイに秘密文書を売り渡す 原子力庁元技師、原子物理学者タ ンペルヴィル(50)が1989~90年、旧KGBスパイに核実験関係図面のコピーを売り渡した容疑で、 10/30日パリ特別重罪院は「反逆罪」で禁固刑9年の判決。 ■不法滞在者の申請締切り 10/31日迄に県庁に申請書類を提出した不法滞在者は15万人。6~9万人は却下される予想で、特に不法滞在の独身者に風当りが強くなりそう。 ■トラック運転手スト6日間で解決 11/2日夜の運送業労使交渉で、共産党系労組CGT、主要運送連合(UFT)は、中小運送会社組合(Unostra)の提案に反発して決裂。その晩からノルマンディ、スペイン国境、各地の製油所やガソリン貯蔵所付近で道路を遮断、3日後には180カ所以上に。ガソリンやスーパーの食料品も不足気味に。去年のストで経営者側が約束した55歳定年や3000Fのボーナス、時短等がほとんど実行されず不満が爆発。運送業人口は約34万人、企業数は約3万8千(大手400社)、その85%は10人未満の下請け稼業。運転手らは200~230時間労働で3、4泊し手取り7000F未満。7日UFTが気をとりなおし、交渉の主導権を握る社党系労組CFDTの提案に合意。運転手給与を6%アップ(他業務+4%)。従来の手当・ボーナス込みの給与制を賃金だけの最低保証賃金制にする。長距離運転手のベア(10/1日から)により2000年7月には10,000Fになるようにする。CGTは不十分と批判するが、スト動員の8割はCFDT系で、経営者側と物別れに終わるよりは実績をと、現実派が主導権を握る。政府は労働条件や価格規制を徹底化させるため監視強化の方針。 ■グラッセとガリマールに2賞ずつ 10/3日フェミナ賞は哲学・美学教授D.ノゲーズ(55)の「Amour noir(黒い愛)」。メディシス賞はフランシス・ベーコンをモデルにしたル・ギユ(38)著「Sept Noms du peintre(画家の7つの名)」、両著ともガリマール社。10日ゴンクール賞のランボー(51)著「La Bataille」 は、1809年ナポレオンのワグラムの戦いを描く歴史小説。ルノドー賞はブルックネール(48)著「Les Voleurs de beautes (美人誘拐犯)」、2賞ともグラッセ社に。 ■アルジェリア国民へ連帯のデモ 11/10日在仏アルジェリア人知識人の呼びかけで、仏文化人、アジャーニら俳優達、市民団体等が参加。パリでは約2万人が東駅からヴィレットまで行進。 ■元高官がア政府によるテロを暴露 11/9日英紙The Observerでアルジェリア軍治安部の元高官が、11日付Le Mondeでは同諜報部元高官が、95年パリでの爆弾テロのうち死傷者を出した2件、及び9月本国で200人以上が殺されたテロは、同諜報部によるものと暴露発言。2人は軍部批判派と見られる。 ★イタリアがシェンゲン協定区域に 10/27日よりイタリアが協定国間のパスポート検査を廃止(陸海は98/3月末)。 ★サイエントロジーがベルリンでデモ 10/27日、米・欧州諸国のサイエ ントロジー教会信徒、約3千人がベ ルリンに結集。同宗教集団を非合法とする独政府を”迫害者”と見なし抗議デモ。 ■安らかに永眠できないモンタン 女優アンヌ・ジルベルト・ドロサールの娘オロールさん(22)の、故イヴ・モンタン(91年死去)に対する認知要求の訴えに対し、11/6日パリ控訴院はペール・ラシェーズに眠るモンタンの死体を掘り出しDNA鑑定を命令。94年オロールさんはモンタンの私生児として認められている。生前モンタンは血液検査を拒む。 Share on : Recommandé:おすすめ記事 11月21日の国鉄スト情報。 中学校教員殺害事件の公判が始まる。 前代未聞の〈マザン事件〉裁判始まる。 トラン・トゥ・ニャーさんの闘い − フランスで枯葉剤訴訟。 人気コメディアンの解雇と、揺れるメディアの自由。 広島・長崎の原爆語り継ぐ4日間、トゥールで開催。