ノルマンディーの作家と食 〈11〉 2016-11-12 ノルマンディーの作家と食 他 0 フランスが誇る文豪モーパッサンの長編小説2作目は『ベラミ』(1885年)。容姿を武器に出世街道をひた走る青年、デュロワが主人公だ。もともとの才能はたいしてない。でも、有能で権力のある女性に取り入ることは誰よりも上手で、あきれるほど要領よく世渡りをしていく。 ノルマンディー地方 [...]
ウズラ肉ならではの味わいを、ブドウの甘味と酸味が引き立てる。 2016-11-11 肉料理 0 Cailles aux raisins 八百屋の店頭に、色も大きさもさまざまなブドウがあふれるようになると秋。そのまま食べてもおいしいし、フルーツサラダに入れるのもおすすめだし、ウズラの肉と合わせれば秋らしいごちそうになる。 ブドウは、たとえば浅い緑色をした「イタリア」のような大 [...]
フランスを代表する産業デザイナー、ロジェ・タロン回顧展。Roger Tallon – Le design en Mouvement 2016-11-10 イベント情報パリで遊ぶ展覧会 0 フランスの産業デザインの先駆者であるRoger Tallon(ロジェ・タロン1929年−2011年)の60年間の偉業を辿る回顧展が、パリ装飾美術館で開催されている。1993年のポンピドゥー・センター以来の展覧会だ。 [...]
Ça baigne (うまくいってる)(11) 2016-11-10 おキミのフランス語表現 0 〈Ça baigne dans l’huile〉(油がよく効いている)から来ている。油のおかげで機械がうまく作動し何の問題もないという時、〈Ça baigne〉と言える。〈la baignoire〉(浴槽)の歴史をちょっと。20世紀初めまでフランスには浴槽は存在せず、 [...]
デモっても鎮まらない警官の憤懣。 2016-11-09 時事解説(小沢) 0 10月8日、郊外ヴィリー・シャティヨンでコントロール中の警官の車に若者らが火炎瓶を投げ入れ警官2人が重傷を負って以来、18日以降シャンゼリゼを始め地方都市で、最初は制服姿(禁じられている)で後は私服で警官数百人が連日覆面しデモを繰り広げる。様々なデモの度にデモ隊の投石や暴力を受 [...]
68ユーロ 2016-11-09 数字でみるフランス 0 パリ市では、昨年10月からタバコの吸い殻のポイ捨ては、他のゴミ同様に68ユーロの罰金!パリ市内には100人近くの監視員がいる。この罰金制度導入前に、灰皿つきのごみ箱が3万近く歩道に設置されたから、「近くにごみ箱がなかった」と弁解しても通らない。昨年の10月から4カ月の間で、800 [...]
マダム・キミのシルバーラウンジ:11月1日号 2016-11-09 シルバーラウンジ 0連載コラム M子さんは来年4月で90歳。在パリ60年。夫は1895年、札幌で14人兄弟の1人として生まれ、クラーク先生の有名な言葉「少年よ、大志をいだけ」を実行するため満州に行った友人が多かったが、彼は釧路で教員になる。1924年彼は船でマルセイユに。1921年以来在仏の青山義雄画伯とも交 [...]
ワクチンを問題視して、医師会除名? 2016-11-07 抵抗する人 0連載コラム モンペリエ大学医学部のアンリ・ジョワイユー名誉教授は、がんと消化器外科が専門だ。保健大臣宛てに、アルミニウムを含まないDT(ジフテリア、破傷風)ポリオの3種混合ワクチンの復活を求める署名運動を2015年から展開し、現在までに108万人以上の署名を集めた。ところが、それがもとで、 [...]
Mesures draconiennes(厳格な規定)(10) 2016-11-07 おキミのフランス語表現 0 ドラコンとは紀元前7世紀のアテナイの立法者。厳格な刑法を制定し、殺人犯も泥棒にも死刑を下したというアテナイの行政官として知られる。以後、政府または地方自治体の厳しすぎる政策に対して〈Mesures draconiennes 〉「ドラコニエン」という形容詞が付けられる。 [...]
市民に一流の音楽教育を提供。 2016-11-06 こどもとおでかけ 0こども向け 構想から30年を経て2015年1月に誕生した総合音楽施設、フィルハーモニー・ド・パリ。客席がステージを360度取り囲む大ホールには、世界の音楽愛好家の熱い視線が集まる。至近距離には音楽博物館シテ・ド・ラ・ミュージック( 現在は別名フィルハーモニー2 )、国立高等音楽・舞踊学校、ラ [...]