2月23日(土)まで
蜷川幸雄が演出した『海辺のカフカ』がパリで2月23日まで上演中だ。村上春樹の長編小説『海辺のカフカ』蜷川版は、2012年埼玉県の彩の国さいたま芸術劇場で初演され、その後2015年にワールドツアーでイギリス、アメリカ、シンガポール、韓国で上演され好評を博した。15日のパリ初演はスタンディング・オベーションで幕を閉じた。
今まで、田中裕子や宮沢りえが演じてきた「佐伯さん」役を、今回は寺島しのぶが好演。図書館の司書に岡本健一など新キャストを配し、「僕」田村カフカに古畑新之(にいの)、ナカタさん役に木場勝己など、今までもそれぞれの役を演じてきた俳優たちが登場する。
田村カフカとナカタさんが語る今と過去、中野区野方や高松、淡い光に満ちた夢のような情景と現実的・俗的な世界が、限られた舞台の空間上にシャボン玉のように現れ、速いテンポでストーリーを展開させては消えてゆく。
フランスで8カ月にわたって開催された日本文化・芸術の祭典「ジャポニスム2018:響きあう魂」のフィナーレにふさわしい舞台だが、国立コリーヌ劇場で上演された後は、東京TBS赤坂ACTシアター(※)で上演される。チケット予約はお早めに。
※2019年5月21日(火)~ 6月9日(日)
La Colline - théâtre national
Adresse : 15 Rue Malte-Brun , 75020 Paris , FranceTEL : 01 44 62 52 52
アクセス : Gambetta / Père-Lachaise (sortie 3)
URL : http://www.colline.fr