● 20区・12区
ビュット・ショーモンからベルヴィルの高台の下を通るトンネルは、クロンヌ通りで地上に出て、メニルモンタン通りを過ぎるとまたトンネルに入る。20区のプチット・サンチュールは、その大半がトンネルの中なのです。
メニルモンタン通りの陸橋から見下ろすマル通りの小さな歩道橋は、かつてメニルモンタン駅があった場所。この歩道橋、線路開放のための工事で、今は閉鎖中です。
バニョレ通りに面したシャロンヌ駅は1862年の開業。1990年代初め、ボザールの学生たちが放置されていた駅舎をスクワット。「La Flèche d’Or」(ラ・フレッシュ・ドール)と名づけてアートの制作展示、コンサート会場として使用。その後正式にカフェ・コンセール、レストランとして営業されていた。ここ数年、騒音問題で営業が難しくなり、今年の5月に閉店。今はシャッターを閉ざしたままの状態。入口にタイルのインヴェーダーが寂しげに並んでいます。
次のリュー・ダヴロン駅は1895年の石造りの建物が現存しているけれど、塀で囲まれ写真も撮れなかった。線路際の駅舎はグラフィティでいっぱいらしい。
ポルト・ド・ヴァンセンヌのトラム停留所の上を大きな陸橋が渡っている。この北側にアヴニュー・ド・ヴァンセンヌ駅があった。ここから南は12区。線路はトラムの内側によく残されていて、2019年にかけて整備計画が進行中。表紙の写真(の線路を歩くには、ヴィラ・デュ・ベレール10番地(10 Villa du Bel-Air)の出入り口から。