憲法評議会はきょう「衛生危機関連法案」を一部を除いて承認した。「衛生パス」適用拡大や医療関係者の新型コロナワクチン接種義務などを定めたもので、7月26日に可決してからも反対の声が大きくなり、評議会による判断が待たれていた。
憲法評議会は、衛生パスを、カフェ(テラスも)、レストランに適用を拡大することに関しては承認。病院への適用拡大も「治療への障害とならない」範囲で合憲と判断。しかしながら、感染テストで陽性だった人の10日間の隔離は、自由を損なうものであり、必要以上であるとして削除した。
衛生パス所持を必要とされる職場で雇用者が、衛生パスを持たない有期雇用契約(CDD)または派遣の人を、契約期限前に契約を解消できるとした項目に関しては、契約の性質によって社員間の差が生じるとして削除。無期限雇用契約の社員が職務停止となり、その間無給となる項目は承認した。
「衛生危機関連法案」は、これらの部分を削除した上で、8月9日から実施されることになる。
「衛生危機管理法案」についての詳しい記事はこちらで。