● Halle à manger.
ホールの右手3分の1ほどのスペースに、がっしりした木の大テーブルとベンチが並んでいる。ここは Salle à manger（食堂）ではなく“La Halle à manger”。
テーブルのわきに大きな窯を備えたピザのコーナーがある。注文を受けてから焼くので10分ほどしたら取りに行く。
（写真左）2時のまま、今はもう動かない食堂の古時計。／（写真右）5つのカウンターが並ぶ大食堂。
（写真左）シリアのメッツェ、アモスとムタバル盛り合わせ （左）と挽き割り小麦炒めに鶏肉をのせたフリケ、それにピタパン。／（写真右）ピザの窯です。
奥の壁際には5つのカウンターが並んでいる。古来の品種の小麦粉で作る手作りパスタ、メキシコ料理、アフリカ料理、餃子がおいしい中華。パリで評判の店が多いらしいけれど、なぜかフォーやラーメン、Bento はない。
中でもユニークなのが 「La Résidence」。難民シェフを支援する団体がサポートしていて、各地からの難民シェフが2〜6カ月ごとに交代する。ボクが行ったときのシェフは、2015年にダマスカスから亡命してきたナビル・アタールさん。彼のシリア風メッツェ（前菜）は風味があって、とびきりおいしかった。
大テーブルの周りには、エピスリーのほか、ナチュラルワインのバー、コーヒーショップ、ビールやカクテルのバーがある。おいしいけれど値段の割に量がやや少なめの食べ物に比べて、飲み物は安い印象です。
木製ヒコーキ。中は、本物のシートなどが置かれレトロな飛行機の機内が再現されている。
コーヒーのスタンドの横に、トンネルのような部屋がある。反対側に回ると、木製の飛行機が突き出ている。TGVの先頭部にも見えるけれど、ヒコーキのつもりらしい。こんな遊び心もある雑多な空間は、どこか日本の大学の学園祭を想い出させる。ヘミングウエイじゃないけれど、「パリは移動祝祭日」なのです。
INFORMATION
■ Ground Control
81/87 rue du Charolais 75012
M°Gare de Lyon, Reuilly-Diderot
月曜・火曜 休業
水曜～金曜 : 12h～00h （ブティックは15h30～21h30）
土曜 : 11h～00h （ブティックは12h30～21h30）
日曜 : 11h～22h30 （ブティックは12h30～19h30）
