19歳のサッカーの怪童、凱旋帰郷。
ボンディの町のスタジアムが熱狂に包まれた。
「キーリーアァァァーーーン!キーリーアァァァァァーーーン!」「キャーーー!」キリアン・エムバペがステージに登場すると数千人の子どもが歓声を上げた。ボンディのレオン・ラグランジュ競技場は、地元サッカークラブ「ASボンディ」のホームグラウンド。今はパリ・サンジェルマン(PSG)でプレーするエムバペも、少年時代に所属し、10年間、腕(脚?)を磨いた場所だ。エムバペ一家はこのスタジアムに面した家に住み、父親のウィルフリードさんは25年間このチームの監督を務め、息子の指導にもあたった。
この日、パリの自宅から車でやってきたエムバペは、何人もの警備員に囲まれながらも笑顔を絶やさずにクラブの指導員や子どもたちに挨拶。そしてボンディ市民が何時間も前から待機する競技場のステージに上がり「歓待、本当にありがとう!今どれほど幸せか、みんなには分からないかもしれない…私はあなたたちよりも、もっと幸せ。世界チャンピオンとして、こうして自分の町に帰ってくるのは、自分自身への最大のプレゼントです…(大歓声と拍手)。みんなが自分の夢を信じ続け、ここにいる誰かが将来、私が今いる場所に立つことを望みます。その時私は、その人を讃えるために、ここに戻ってきます!」
シルヴィーヌ・トマサン市長はボンディ名誉市民の賞状と、エムバペが昔、町の音楽院で習ったというフルートをプレゼント。エムバペも「私も手ぶらでは来てませんよ、ボンディの皆さんへの贈りもの!」と、 ワールドカップのトロフィーにキスする自分の大きな写真を市長に渡した。
Stade Leo Lagrange
Adresse : 60 avenue Pasteur , 93140 Bondy , Franceアクセス :
◎RER E Gare de Bondy
パリHaussmann Saint- Lazard駅やMagenta(北駅)からは20分ほど。
◎トラム
Bobigny-Pablo Picasso⑤番線の終着駅から、路面電車T4に乗り、 Pont de Bondy下車。