壇一雄はフランスでアンディーブを味わって大のファンになり、寒いところが産地だからと、北海道に出かけたついでに栽培地を懸命に探すのだが無駄に終わってがっかりした、と書いている。
このアンディーブ、800号で、中華風に豚肉と炒めたものを書いて好評だった。ぼくが大好きなのは、クルミ和え。アンディーブは小さく切り分ける。クルミ50グラムほどを油がにじむくらいまですりつぶし、好みの量の酒、しょう油、砂糖、だしで溶いたタレで和えるのだ。細くせん切りにして、やはりせん切りにした豚肉や鶏肉と一緒に焼きそばに入れるのも悪くない。
アンディーブを使ったオードブルも評判がいい。まずアンディーブの葉元を切って、葉をばらばらにする。その中の大きめの葉に、中華街で売っているチャーシューを薄く切ってのせ、万能ネギやコリアンダーの葉を添える。具をアンディーブで包み、ゴマ風味甘辛のタレをつけて食べると、アンディーブの軽い苦み、シャキッとした歯ごたえが生き生き!キュウリとゆでエビをのせるのもおすすめ。(真)