11区のDeux fois plus de piment (792号)で、四川の香辛料たっぷりのご飯もので堅実に人気を固め、ポンピドゥ・センター近くに構えた2店舗目のTrois fois plus de piment(798号)では、麺料理で爆発的な人気を得た。そして今度の3店舗目、その名もCinq fois plus の看板メニューは、パリでも最近BAOの呼び名で人気の包子。開店10日の新店舗に足を運んでみた。
まずはやっぱり包子から。全5種類で、蒸篭(せいろ)に入った6個入りにサラダがつく。この日のサラダはキュウリのごま油漬け。Nature(10€)は豚のひき肉にネギと
ショウガ。Han Bao Zi(10€)はNatureに花椒が入ったもの。包子の生地は、ふんわりしていたり、どっしりしていたりと店によって様々だが、この店のものは薄めでむっちり、しっとりしていて抜群のバランス。具の豚肉がとてもジューシーで、肉汁が生地にしみている。花椒がしっかり効き、ラー油のタレにつけていただく幸せ。肉まんよりは小さいが、小籠包よりはやや大きく、6個食べれば軽めの一食になる。エビと鶏のひき肉のもの(10.8€)も試したが、ショウガの風味はよいが、豚のようなジューシーさはなく、締まった食感。今は蒸したもののみだが、今後は焼いたものも出すそうで、こちらも楽しみだ。
中国版フォカッチャのようなGuo Kuiも試してみた。カリッと表面を焼き上げたパンに具を挟んだもので、豚バラ肉(3個入り7€)または野菜(3個入り6.5€)から選べる。とろとろに煮込まれた豚肉の柔らかさとクリスピーなパンのコントラストが面白い。
米粉が原料の麺料理もある。こちらは他の2店舗同様、お好みの辛さのレベルを聞かれるので、自信のある人はレベル2あたりを試してみよう。隣のテーブルの、辛いものが得意ではなさそうなお客さんは0.5で注文したが、それでも顔を赤くして目を潤ませていた。本当に容赦ない辛さなので、初回は低めの設定で挑むことをおすすめする。
デザートもすべて自家製。玄米茶のクレーム・ブリュレや、アーモンドのフィナンシェなど、全4種類からお好みで2つ選べて5.8€だ。(み)
Cinq fois plus
Adresse : 170 rue Saint Martin, 75003 ParisTEL : 06.5958.6707
アクセス : M° Rambuteau
URL : cinqfoisplus.fr/fr
12h-15h/19h-23h(月休 )