アフリカが照らされるとき。
パスカル・メートルの写真。

Pascal Maitre

© Pascal Maitre/Cosmos

フォトジャーナリストのパスカル・メートル(1955-)は、写真界では知られた存在だ。フランス開発庁(AFD)と写真雑誌「ポルカ・マガジン」が主催するコンクールで、2016年に「最優秀プロジェクト賞」を受賞した。本展は、アフリカの照明がテーマの受賞作から25点を展示している。サハラ以南のアフリカでは、住民の25%しか電気にアクセスできない。しかも不定期だ。田舎に行くと7%に落ちる。冷蔵庫が機能しないため、病院はワクチンを保存できない、代用品の石油ランプの煙で目がやられる、火事になる…問題は山積みだ。心理的な影響も大きい。ベナンの村では夜6時に真っ暗になり「棺桶のなかにいるようだ」という。けれども、大木を背後から石油灯で照らす夜の市や、石油灯に照らされた買い物客の姿は幻想的で美しい。メートルは、重い現実を告発調でなく淡々と見せる。ジャーナリスティックでありながら、アートとしても一流の作品だ。(羽)

2018年1月7日まで


Maison Européenne de la Photographie 

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月火祝休