どこの魚屋にも売っている少し灰色がかった小さなゆでエビcrevette griseは、ノルマンディー地方からベルギーにかけてが産地。とれたてを漁船の上でゆで上げたもので、その繊細な味わいは格別。そのまま、レモンをしぼりかけて頭、殻ごとかじれば、白ワインやビールの素敵なつまみになる。今回はベルギーの漁港、オステンド名物の 「tomates-crevettes」をちょっと和風にしてみた。エビと相性のいいアボカドもお供です。
クルヴェット・グリーズを4人分で500グラム買ってきて、ちょっと時間がかかるけれど頭と殻をとる。200グラムちょっとのむき身になるだろう。ぼくは、とりのけた頭をかじりつつ、ビールを飲みながらのたのしい作業にする。
トマトは湯むきし、へたの方を1センチほど水平に切りとり、ペティナイフや小さじで種のところをかき出す。アボカドは半分に切り分けて種をとり、皮をむき、色が変わらないようにレモン汁をこすりつける。マヨネーズは自家製にしたいなあ。練りワサビやゆずコショウを混ぜ入れ、トマトとアボカドに写真のように盛り上げればでき上がり。(真)